TRIFARI(トリファリ)社の最も有名な王冠シリーズ、1940年代アルフレッド・フィリップ氏デザインによるクィーンクラウン、小さな王冠のビンテージブローチです。
1988年に復刻版も作られていますが、シリーズのオリジナルは1940年代に(下参照:1944年のキング&クィーン・クラウン)、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)氏によってデザイン・特許取得されたもので、発売以後形を変えずに、3種のサイズ・2種のメタル素材・ストーンのお色違いで製造販売されました。
こちらの王冠は1950年代初期頃のもので、シリーズの中では小さなサイズの王冠になります。
ゴールドトーンのメタル素材(Trifanium)で、中央両端メインのストーンは(茄子紺のような)サファイアブルーのオーバルカボション、トップにルビーレッドのオーバルカボションがひとつ、大きさ異なる4色(レッド・グリーン・ブルー・クリア)のラインストーンと、グリーンのバゲットラインストーンでデザインされています。
*Trifanium:トリファリが開発した独自のメッキ技術で、経年を経てメッキが"剥がれる"ものに比べ、Trifaniumはゴールドが薄れるような感じで、自然な美しさが保たれています。
小さなサイズながらも、トリファリのクオリティの高さが伺える、上品で可愛らしい王冠のブローチです。
「Brunialti's American Costume Jewelry」のコレクター本では、136ページに初期デザインの王冠ブローチが紹介されています。発売当時、テレビや雑誌など様々なメディアでも紹介され、一躍人気を集めました。
ブランド: Trifari(トリファリ)
サイズ: 一番長いところ約 横3.5cm x 縦3.3cm
材質: ゴールドトーン・メタル
刻印: クラウンマーク+TRIFARI
【コンディション】EXCELLENT
メタルにスレキズ・僅か汚れ(内側で目立たない箇所)、クリアのラインストーンに曇り又は変色がみられます。
大きな傷みなく、シリーズのものとしては大変美しいコンディションです。
5月のコレクションWEISS&TRIFARIの王冠ブローチです。
TRIFARI(トリファリ) |
アメリカのコスチューム・ジュエリー界で最高峰とされるブランドTRIFARIは、1910年にイタリア・ナポリ出身の移民者Gustavo Trifari とその叔父により「Trifari and Trifari社」として 創立されました。
TRIFARIが大きく注目されるようになったのは、1930年にアルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)がデザインを手がけるようになってからといえます。
ブロードウェイやハリウッド映画界などへも多く製作を手がけ、1950年代には当時の大統領アイゼンハワー大統領の夫人が愛用したことでも有名になりました。
1952年Trifariが死去、1975年までは彼の息子らによって継続されるも、 HallmarkやCrystal Brandsなどを経て1994年にはMonetグループに買収されました。
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