STANLEY HAGLER (スタンレー・ハグラー)社の、ラピス ロイヤルブルー・ストーンのヴィンテージ・スティックピン/ブローチです。
ロシアンゴールドのメタル製で模られたロイヤルモチーフの台座には、中央にラピスブルーの大きな丸いカボションがはめこまれ、周囲にマリンブルーの小さなラインストーン、トップの上下とキャップにはブルーベリーを思わす丸いビーズカボションが施されています。
爪留めされた小さなラインストーンまでもが、一つ一つ手作業で丁寧に繋ぎ合わせられ、スティックピンといえどもやはり大変凝って製作されています。
全体的にブルーで統一されたお色めのデザイン、その3色の組み合わせが程よくマッチし、高貴な雰囲気を盛り上げています。
マリンブルー色のラインストーンは、小さいながらも大変煌びやかで何とも可愛らしい。
スタンレー・ハグラーならではの大きめサイズで堂々とした雰囲気、エレガントで美しいスティックピンです。
裏側も美しい仕上がり、ハスケルジュエリーと同じく、ワイヤーを隠しつつピンを設置する為の、透かし細工のカバーが取り付けられています。
※頭が重い為、装着に少しコツ(当て布など)がいるかもしれません。
ブランド: STANLEY HAGLER (スタンレー・ハグラー)
サイズ: 一番長いところ約 横3cm x 縦3.8cm x ピン全体の長さ9.5cm
材質: メタル(ロシアンゴールド・ゴールドトーン)、ビーズ、ラインストーン
刻印: STANLEY HAGLER N.Y.C.
【コンディション】VERY GOOD - EXCELLENT
ピン部分のゴールドメタルにスレキズがみられます。
目立つような傷みや欠損などなく、美しいコンディションです。
※ラインストーンのお色目がやや違って見えるお写真がございますが、肉眼では全て同一色に違いなく、全てオリジナルのものと判断出来ます。
※ヴィンテージ品につき、経年上の極小のスレキズ、汚れ、状態の良いお品でも少なからずとも僅かにはございます。
新品とは異なりますことをご理解ください。
STANLEY HAGLER (スタンレー ハグラー) |
宝飾デザイナーであったスタンレー・ハグラー(STANLEY HAGLER)は、1940年代にミリアム・ハスケルの工房で働いた後に独立、1953年に自身のブランドを立ち上げ、ニューヨーク市にStanley Hagler社を設立しました。
ミリアム・ハスケル社のデザイナーとしてかつて活躍した彼の作品は流石、全て手作業で複雑な作り。ラインストーンは全て爪留め、一つ一つ丁寧にワイヤー刺繍が施され、カラフルで個性的且つダイナミックなデザインは人々を圧倒し、「ジュエリー界のピカソ」の異名を持つほどまで成功をおさめました。
珊瑚や半貴石、イタリア・ムラーノ島のムラーノガラス、スワロフスキーなど、世界各地から取り寄せるなど素材にもこだわり、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいジュエリーやその他装飾品を製作しました。
1968年から、スワロフスキー・デザインアワードを何度も受賞するなど、メディアでも多く功績を残しています。
会社はそれまで一人で運営していましたが、1979年、後に右腕として活躍したマーク・マーシー(Mark Mercy)が入社。叔父を通じてスタンレーと出会ったマークは、ニューヨークのスタジオで、ハグラーの下で数年間技術を学んだ後、その才能を発揮し自身のデザインを製作し始めます。
ハグラー社では初めてテーマに基づいた作品(クリスマスリース、樹木、蝶、ワイルドフラワーバスケット、ブーケ)など、そまでとはまた違った別の作風を世に送り出しました。これらの作品は、おそらく一番高価に取引されているものになります。
1983年に同社は南フロリダ州に移転、それまでの刻印「STANLEY HAGLER」から「STANLEY HAGLER N.Y.C.」へと変更になります。しかし移転直後から、ハグラーが病気を抱えるようになってしまった為、その頃はマーシーがほとんど一人で会社を運営しなければなりませんでした。
ハグラーは将来を見据え、マーシーにそれまでの従業員としてではなくパートナーとしての契約を提案をし、病気が悪化するまでの間、共に素晴らしい作品を製作し続けました。
1989年には、3人目のハグラーデザイナーとして活躍したIan St. Gielarが 入社、そこからまた数多くの素晴らしいデザインが手がけられています。
1996年スタンレー死去。2007年イアン死去。会社は現在、マークにより存続されています。
|