R.Mandle(ロバート・マンドル)による、黒い子羊のヴィンテージ・ブローチです。
ゴールドトーンのメタル製で、細かく模られた子羊の瞳にはエメラルドグリーンのリーフ・ラインストーンが二つ、首輪に小さなクリアのラインストーンと、横にベルが揺れるように施され、頭とボディはブラックのエナメルペイントで色づけされています。
前からずっと狙っていたマンドルの子羊ちゃんですが、なんとレアなブラックエナメルバージョンにご縁あり。間違いなくひと目惚れ!
このシリーズはベルが取れて無くなっている物が多い中、こちらはラッキーな1点だと思います。
光の角度で時に怪しい表情がチラリ(笑)
すんごく可愛いこの子羊ちゃん♪
ちょっと手放すのが惜しい気もしますが、やって来た以上はもちろんご紹介させて頂きます。
父親のマンドル社から独立して、更に個性を発揮し、栄誉あるスワロフスキー・デザイン賞を受賞するなど、その時代に活躍したロバート・マンドル。
彼のさり気無いこだわりが感じられる、ユニーク可愛いブラックシープ/黒い子羊のブローチです。
ブランド: R.Mandle(ロバート・マンドル)
サイズ: 一番長いところ約 横3.2cm x 縦4cm
材質: ゴールドトーン・メタル、エナメルペイント、ラインストーン
刻印: R.Mandle+王冠マーク
【コンディション】VERY GOOD
ブラックエナメルに耳淵や足に僅かなロス(ボディは元からこういうデザインだと思います)、ピンに極僅か歪み、がみられます。
目立つような傷みなく、全体的に美しいコンディションです。
*ヴィンテージのお品につき、デッドストック商品でも経年上の極僅かなスレキズ等が少なからずともございます。
新品とは異なりますことをご理解ください。
Mandle Jewelry/マンドル・ジュエリー |
Mandleのブランドの歴史は、1938年にドイツ移民のユーリー・マンドル(Urie Mandle)によって、ニューヨークで設立されたことに始まりました。
自社を設立する前、ユーリーは宝飾品会社に勤めており、豊富な経験を持っていました。
1920年代初頭アメリカに移住後、ユーリーはE. Cohn & Company (後に「Cohn and Rosenberger」へ改名) でセールスマンとしてスタートし、次に訪れたのは宝飾品会社のCoro(コロ)、1930年代半ばには同じく宝飾品会社のLisner(リスナー)へ転職しました。
彼の仕事は主に、地元のメーカーと協力してジュエリーのラインを立ち上げることでしたが、1938年になるとリスナーを去ることを決意し、ついに自身の宝飾品会社を設立しました。
ビジネスマンおよびデザイナーとしての彼の才能のおかげで、彼の自社は4年間で前例のない成功を収めました。 最大規模の店舗と提携することで、同社は業界でCoroに次ぐ最も有名な店舗の 1 つになりました。
その後、多くの美しいジュエリーを手がけた、彼の息子であるロバート・N・マンドルも、映画監督という高収入の仕事を辞めて家業に加わります。
第二次世界大戦中は物資不足のため、同社は活動を休止しましたが、軍隊から帰還後は彼も「URO Creations」に加わり、新たにデザイナーとしての道を歩み始めます。
中でも、Coroの代表的なデザイナーである Gene Verrecchiaの弟、Alfie Verrecchiaとの出会いは運命的なものになりました。
彼はロバートのために楽器マンドリンのブローチをデザインするのですが、これが後に彼が多く残した楽器ブローチ・全ラインの始まりとなるのです。
ロバート・マンドルは多大な経験を積んだ後、1957年に自社の「 R.Mandle」を設立。
1960年代から70年代には、バンジョー、イルカ、魚、雄鶏、角などのブローチのデザインに関する特許を登録しました。
また、1966年にロバートは当時の栄誉あるスワロフスキー・デザイン賞を受賞、1990年の退職までデザイナーとしての功績を残しました。
彼は貴重なジュエリーの型を販売しましたが、後にそれがブローチやピンとして「Gem-Craft(ジェム・クラフト)」の署名入りで制作されています。 |