パリの感性と出会った、小さな冒険者「みつばちマーヤ」
フランスを代表するデザイナー、LEA STEIN(リア・スタン)の手によって命を吹き込まれた、"MAYA THE BEE"(みつばちマーヤ)のヴィンテージ・ブローチです。
1970年代半ば頃に制作された彼女の初期の作品であり、カリメロと並んで入手困難なレアモチーフとして知られています。
日本でも1970年代にアニメが制作され親しまれたマーヤですが、リアの手にかかれば、独創的な素材使いとカラーリングによって、洗練された大人のためのモダン・ジュエリーへと昇華されました。
手作業が紡ぐ、羽ばたくような立体美
薄いセルロースアセテートを何層にも重ね、その間にテキスタイルを閉じ込める独自の「ラミネート技法」。
リアのブローチの中では小ぶりなサイズ感ながら、一つひとつ手作業で磨き上げられた断面の滑らかさと、光を透過する層の重なりは、今にも飛び出しそうなマーヤの躍動感を伝えてくれます。
「軽くて着けやすい」という実用性と、唯一無二の芸術性が共存する、リア・スタン初期の逸品。
コレクターの方にとっても、見逃せない貴重な出会いとなるはずです。

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ETERNAL PROLOGUE ―― 私の想い
また運よく、貴重なマーヤと素敵なご縁をいただくことができました。
カリメロと並んで、本当に手に入れるのが難しくなっているレアモチーフですが、今回もリアのデッドストック品を扱うエージェントを通じて、素晴らしいピースを迎えることができました。
「みつばちマーヤの冒険」といえば、こちらもカリメロと同様、私は子どもの頃にテレビで見ていた懐かしい記憶が蘇ります。実は原作は1912年のドイツ文学という長い歴史があるのですが、日本ではやはりアニメの印象が強いですよね。
そんな懐かしいマーヤが、リア・スタンの手によってモダンなジュエリーとして表現されている姿を見ると、改めてこのキャラクターが持つ「世界を旅する好奇心」のような力強い魅力を感じます。
不遇の時代を乗り越えて世界的に再発見されたリア・スタンの歩みは、困難に負けず冒険を続けるマーヤの姿にも重なって見えるのです。
日常のコーディネートに、小さな魔法と勇気を添えてくれるようなマーヤのブローチ。
ぜひ、毎日のお出かけに連れて歩いてもらえたら嬉しいです。
Antique Voyage フィッシャー
| ブランド | LEA STEIN(リア・スタン) |
| 年代 | 1970年代半ば頃 |
| サイズ | 約 横2.7cm x 縦4.5cmサイズ選びのガイド |
| 材質 | セルロースアセテート(独自のラミネート技法) |
| 刻印 | LEA STEIN PARIS |
| コンディション | Very Good - Excellent リア・スタンのエージェントより直接買い付けたデッドストック品です。裏側にリア作品特有の制作時の古い糊あとが見られますが、表側に目立つダメージはなく、ヴィンテージとして全体的に良好な状態を保っています。 |
※ヴィンテージ品のため、経年によるごくわずかなスレや風合いが見られる場合がございます。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。

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Antique Voyage Magazine
「みつばちマーヤ」が運ぶ、100年の冒険
原作からアニメへ:世代を超えて愛される冒険譚
1975年に日本でアニメ化され、親しまれてきた「みつばちマーヤの冒険」。
そのルーツは驚くほど古く、1912年にドイツの作家ヴォルデマール・ボンゼルス(Waldemar Bonsels)が発表した児童文学にまで遡ります。
好奇心旺盛で、窮屈な巣箱を飛び出し、外の世界へと冒険の旅に出るマーヤ。そこで出会う自然の美しさや、厳しい掟、そして友情……。
100年以上もの間、形を変えながら世界中で語り継がれてきたこの物語には、私たちが忘れかけていた「自由」と「勇気」が詰まっています。
【Classic Memories -みつばちマーヤ-】
原作:ヴォルデマール・ボンゼルス(1912年発表)
国内放映:1975年4月1日〜1976年4月20日(NET系列/日本アニメーション制作)
主題歌:OP「みつばちマーヤの冒険」/ED「おやすみマーヤ」(歌:チータとみつばち合唱団)
ドイツの古典児童文学をベースに、日本が世界へ送り出した名作アニメ。その高い芸術性は、今なお色褪せることがありません。
今回アンティーク・ボヤージュが厳選した4点のコレクション。この初期希少なマーヤを筆頭に、カリメロ、トンボ、クジャクと、二度と出会えないかもしれない愛らしい顔ぶれが揃っています。
LEA STEIN 新着4点をすべて見る
The Most Notable Innovator of Plastic Jewelry
「6ヶ月の歳月」を焼成する、プラスチックの芸術
LEA STEIN (リア・スタン)
【夫婦の絆が生んだ、独創のマルチレイヤー】
1930年代にパリで生まれたリア・スタンは、1957年にテキスタイル業界からそのキャリアをスタートさせました。1965年、彼女がプラスチック素材へ抱いた強い関心は、化学者である夫フェルナン・シュタインとの協力により、独自の「ラミネート技法」として結実します。薄いセルロースアセテート(ロドイド)を幾層にも重ね、その間にテキスタイルやレース、ラメなどを挟み込んだ「プラスチックのマルチカラー・サンドイッチ」。この素材は長時間かけて焼成・冷却され、一つの作品が完成するまでに最長で6ヶ月もの歳月を要することもありました。
【二つの黄金時代と、アメリカでの再発見】
リアの活動は、1969年から1981年までの「ヴィンテージ期」と、1991年以降の「モダン期」に大別されます。当初フランス国内では正当な評価を得られず、1981年に一度はビジネスを終了。しかしその後、アメリカのディーラーたちに「再発見」され、世界的な評価を確立。現在は再び製作を再開し、世界中のコレクターに愛されています。なお、裏側の「V字型」クラスプの取り付け方法は、その歴史を紐解く重要な手がかりとして知られています。
【遊び心に宿る、職人のプライド】
リアのモチーフは、この「みつばちマーヤ」や「カリメロ」など、ユーモアに満ちたものばかり。しかしその裏側には、一つ一つ手作業でカットし、断面を滑らかに磨き上げる妥協のない職人技が宿っています。素材の性質を知り尽くした彼女だからこそ成し得た、軽やかさと高級感の両立。それは、単なるアクセサリーを超えた、身に纏えるモダンアートと言えるでしょう。
Antique Voyage Curated Collection