パリの感性が生んだ、愛らしいカリメロのブローチ
フランスを代表するデザイナー、LEA STEIN(リア・スタン)の手によって命を吹き込まれた、愛らしいカリメロのブローチです。
こちらは、真っ白な卵の殻をかぶった姿が印象的な、ブラック&ホワイトのオリジナルカラー。
1970年代半ば頃に制作された彼女の初期の作品であり、現在ではリア・コレクションの中でもコレクティブルな価値が高い一点として知られています。
イタリアの洗剤CMから生まれ、日本でも世代を超えて愛されたあのカリメロが、パリのモダンな感性と出会い、洗練された大人のジュエリーへと昇華されました。
唯一無二の表情を創り出す、重層的な美学
リア・スタンのジュエリー最大の特徴は、薄いセルロースアセテートを幾重にも重ね合わせ、その間にテキスタイルを埋め込む独自の技法にあります。
一つひとつが手作業でカットされているため、たとえ同じモチーフでも、光の透け方や色の重なり具合は世界にたったひとつ。
横から眺めると、実は「とんがりお目め」になっている遊び心溢れる造形も、彼女の作品ならではの魅力です。
軽やかな着け心地ながら、胸元に添えるだけでパッと周囲を和ませるような、不思議な存在感を放ちます。

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ETERNAL PROLOGUE ―― 私の想い
また運よく、貴重なカリメロ君と素敵なご縁をいただくことができました。
私はいつも、リアのデッドストックを扱うエージェントから買い付けを行っておりますが、カリメロは近年では更に入手困難となってきています。
カリメロといえば、私の世代にとっては子どもの頃から馴染み深く、とても懐かしく心に残るキャラクターです。実は内容は詳しく覚えていなかったのですが、当時の主題歌は今でも口ずさめるという…不思議な現象が起こっています(笑)
フランスでも多くの人々を魅了し、リア・スタンの手によってこうしてジュエリーとして表現されている姿を見ると、改めてこのキャラクターの持つ魅力を感じます。
LEA STEINは、製作当時は正当な評価を得られず、1981年に活動を休止しました。
それから10年以上もの時を経て、アメリカのディーラーたちに再発見され、世界的な熱狂を巻き起こしたという有名な逸話があります。
不遇の時代を耐え抜き、再び世界にその輝きを知らしめた彼女のジュエリーは、手に取る私たちに「本物の価値は、いつか必ず見出される」という力強い勇気を与えてくれます。
そんなリアの作品には、たっぷりの愛情が込められていると感じます。
日常に小さな魔法を添えてくれるような、特別なカリメロ。
毎日のお出かけに、ぜひ連れて歩いてもらえたら嬉しいです。
Antique Voyage フィッシャー
| ブランド | LEA STEIN(リア・スタン) |
| 年代 | 1970年代半ば頃 |
| サイズ | 約 横3.3cm x 縦5.0cmサイズ選びのガイド |
| 材質 | セルロースアセテート(独自のラミネート技法) |
| 刻印 | LEA STEIN PARIS |
| コンディション | Excellent
リア・スタンのエージェントより直接買い付けたデッドストック品です。
裏側にリア作品特有の制作時の古い糊あとが見られますが、表側に目立つダメージはなく、ヴィンテージとして全体的に良好な状態を保っています。 |
※ヴィンテージ品のため、経年によるごくわずかなスレや風合いが見られる場合がございます。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。

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Antique Voyage Magazine
小さなヒーロー、カリメロの物語
「こりゃあんまりだ!」頭に殻をのせた、ぼくらのカリメロ
イタリアで大人気だったCMアニメのキャラクター権を求め、日本で制作されたアニメ。
卵の殻の帽子をかぶった黒いヒヨコのカリメロは、鳥なのに飛べないと劣等感を抱きながらも、性格はとても素直で頭もよく、意外に皆のヒーローです。
周囲の動物たちから、そのドジぶりにからかわれることもあるけれど、失敗にくよくよせず諦めません。
ガールフレンドのプリシラとは仲良し、ジュリアーノ、ピーター、仲間たちに囲まれ、のんびりとした田舎町ハッチントンで、今日も奮闘します。
「こりゃあんまりだ!」そんな時に出てくるカリメロの口ぐせ。
【Memories of Calimero -放送記録-】
放送期間:1974年10月15日〜1975年9月30日
放送日時:火曜日(19:30〜20:00)
制作:NET(現テレビ朝日)/東映動画
原作:ニーノ・パゴット、トニー・パゴット、カルロ・ペロニ
主題歌:OP「ぼくはカリメロ」/ED「好きなのプリシラ」(歌:山崎リナ)
イタリアのCMキャラクターを元に日本で制作。脚本監修には山田太一氏が名を連ねた名作動物アニメーション。
今週末は、もう手に入らないかもしれない初期のカリメロやマーヤ、そして美しい色彩を纏ったトンボとクジャクの計4点が入荷いたしました。リア・スタンの黄金時代を象徴する、特別なラインナップです。
LEA STEIN 新着4点をすべて見る
The Most Notable Innovator of Plastic Jewelry
「6ヶ月の歳月」を焼成する、プラスチックの芸術
LEA STEIN (リア・スタン)
【夫婦の絆が生んだ、独創のマルチレイヤー】
1930年代にパリで生まれたリア・スタンは、1957年にテキスタイル業界からそのキャリアをスタートさせました。1965年、彼女がプラスチック素材へ抱いた強い関心は、化学者である夫フェルナン・シュタインとの協力により、独自の「ラミネート技法」として結実します。
薄いセルロースアセテート(ロドイド)を幾層にも重ね、その間にファブリックやレース、ラメなどを挟み込んだ「プラスチックのマルチカラー・サンドイッチ」。この素材は長時間かけて焼成・冷却され、一つの作品が完成するまでに最長で6ヶ月もの歳月を要することもありました。
【二つの黄金時代と、アメリカでの再発見】
リアの活動は、1969年から1981年までの「ヴィンテージ期」と、1991年以降の「モダン期」に大別されます。
当初フランス国内では正当な評価を得られず、1981年に一度はビジネスを終了。
しかしその後、アメリカのディーラーたちの手によってその独創的なデザインが紹介されると、瞬く間に世界中で評判を呼び、現在もなお世界中のコレクターを魅了し続けています。
なお、裏側の「V字型」クラスプの取り付け方法(熱圧着かリベットか)は、その歴史を紐解く重要な手がかりとして知られています。
【遊び心に宿る、職人のプライド】
リアの作品に登場するモチーフは、猫やキツネ、そしてこの「カリメロ」など、どれもユーモアと愛嬌に満ちています。しかし、その裏側にあるのは、一つ一つ手作業でカットし、断面を滑らかに磨き上げる妥協のない職人技です。
素材の性質を知り尽くした彼女だからこそ成し得た、軽やかさと高級感の両立。
それは、単なるアクセサリーの枠を超えた、身に纏えるモダンアートと言えるでしょう。
【物語を運ぶ、小さな芸術品】
Antique Voyage(アンティーク・ボヤージュ)では、リア・スタンのエージェントを通じて、彼女の黄金時代を象徴する希少なピースを厳選しています。
セルロースの層の中に閉じ込められた色とりどりの物語。
手に取るたびに新しい発見があり、鏡を見るたびに心が弾むような、パリの知的な遊び心をぜひお手元でお楽しみください。
Antique Voyage Curated Collection