DeLizza & Elster(デリザ&エルスター)社、ジュリアナ(Juliana)のグリーン系ラインストーンでデザインされた、ゴージャスなお花のヴィンテージ・ブローチです。
D&Eは元々他社ブランドへの製造を主としていた為、自社ブランドJulianaのにも刻印をつけておらず、ハングタグで識別していました。
また、自社で手がけたブランドはJulianaのみで、そこから刻印がなくとも同社の特徴的な作品は、ジュリアナスタイルと呼ばれています。
こちらのフラワーブローチは、ジュリアナのコレクター本にも掲載されており、同社のものと断定されています。
ゴールドトーンのメタル製で、透かし細工でお花とリーフが渦を巻くようにしてデザインされた土台には、プロングセットで、お花の花びらに2色のナベット・ラインストーン、その一つはギブレ・アートグラス、流れるようなリーフは細めのナベット、中央の大粒ラインストーンはオーロラ・ボレアリス、それに大小のラウンド・ラインストーンがバランスよく施されています。
間違いなく素晴らしいジュリアナ、D&Eならではのクオリティが感じられる作品。
ゴージャスで大変美しい、グリーンフラワーのブローチです。
ブランド: Juliana(ジュリアナ)
サイズ: 一番長いところ約 L 6cm x W 5cm
材質: ゴールドトーン・メタル、ラインストーン
刻印: なし
【コンディション】EXCELLENT
目立つような傷みなく、全体的に素晴らしいコンディションです。
※ヴィンテージ品につき、経年上の極小のスレキズ、汚れ、状態の良いお品でも少なからずとも僅かにはございます。
新品とは異なりますことをご理解ください。
DeLizza & Elster(JULIANA)1947年-1990年 |
デリザ&エルスター(DeLizza & Elster)コスチュームジュエリー製造会社は、1947年ニューヨーク市5番街で、ウィリアム・デリザ(William DeLizza)とハロルド・エスター(Harold Ester)の二人によって創業されました。
遡ること1920年代初頭、同社創立者の一人であるウィリアム・デリザはトリファリで原型製作者としてジュエリーのキャリアをスタート、彼は独学でしばしば自宅で作業していました。
第二次世界大戦中、ウィリアムとビジネスパートナーのレナート・コフィーニは、スターリングシルバーのデザインを手掛けるR.C.ノベルティ社を設立しますが、
1947年にはコフィーニと袂を分かち、新たな共同経営者ハロルド・エスターを迎え、DeLizza & Elster社を設立します。
DeLizza & Elster社は、ジュエリーセット、ブローチ、ブレスレット、ネックレス、ティアラ、あらゆるスタイルのイヤリング、シャトレーヌ、ベルト、バックル、さらにはボタンなど、数え切れないほど多くの種類のコスチュームジュエリーを製造しました。
また、様々なコスチュームジュエリー店やデパート向けに製造販売しており、米国及び海外で700社以上の顧客を抱えていました。
顧客には、著名なクライアント(Weiss、Alice Caviness, Kramer, Sarah Coventry、Kenneth Jay Laneなど)の名が並び、各企業の為に様々な製品が製造されました。
ジュエリーは、オープンライン・コンセプトと呼ばれるもので生産され、誰でもそのシーズンに合わせて製造されたジュエリーラインから購入する事ができました。
更に企業はそれに応じて作品を改善、変更することが可能で、ブランドの特徴をそれぞれ区別し表現していました。
時には顧客から、ジュエリーへブランドの刻印を依頼されることもあり、鋳型から鋳造し後付けしたり、各企業の要望によっては紙製のハングタグなどもオプションで製造しました。
1967年から1968年に製造された、自社製品のコスチュームジュエリーには刻印がなく、会社はそれに名前をつけ、黒と金のジュリアナ・ハングタグで識別することを決めました。
ジュリアナ・ハングタグ付きのジュエリーが発見されると、コレクターはこれらをジュリアナと呼ぶようになり、今日ではジュリアナジュエリーの全ラインを示す、標準的な名称となっています。
ジュリアナスタイルは、1947年の創業当初から生産されていましたが、初期の作品はオーロララインストーンを使用せずに製造されていました。
常に人気のあるジュリアナ・ジュエリーのほとんどには、オーロラ・ラインストーンが組み込まれており、これがその年代(1953年頃から使用)を特定し、基礎判断する際の重要な基準となっています。
ウィリアムの息子であるフランク・デリザ(Frank DeLizza)は、1947年から父とハロルド・エルスターと共に働き始め、同社が閉鎖される1989年から1990年頃まで活躍しました。
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