指先に咲く、小さなイタリアの庭園。
1950年前後にイタリアで制作された、ヴェネチアン・ミルフィオーリ・マイクロモザイクガラスのヴィンテージ・リングです。
マイクロモザイクとは、テッセラと呼ばれる極小のガラス片を一つひとつ手作業で敷き詰め、緻密な文様を描き出すイタリアの伝統工芸。
素材の準備から完成まで、気の遠くなるような時間をかけて作られる、持ち歩ける絵画のようなリングです。
ゴールドトーンの編み紐のような土台に縁取られたラウンドフレームの中には、鮮やかな色彩の世界が広がります。周囲を囲むターコイズブルーと情熱的なレッド、そして中央には、漆黒のガラスタイルに浮かび上がる、白と山吹色の可憐なお花。
フリーサイズで調節が可能のアジャスタブル仕様となっており、指先にそっと華やかさを添えてくれます。
まるで手の上に小さな花が咲いたような、愛らしさと職人技が共鳴する一品です。
THE ETERNAL ROMA ― ガラスに宿るイタリアの光
極小のガラスを並べて絵画を描くこの技法は、18世紀後半のローマで、バチカン宮殿の壮大なモザイク画を修復するために生まれました。
「永遠に残るガラスの絵画」として、かつてはヨーロッパの貴族たちが旅の記念に買い求めたマイクロモザイク。一粒一粒のガラス(テッセラ)には、当時の職人が一針ずつ糸を紡ぐようにして込めた、静かな祈りと情熱が宿っています。
小さなガラス細工の中に凝縮された世界観に、自然と心を惹きつけられました。
手元にふと目をやるたび、イタリアの明るい陽光を運んでくれるようです。
時を超えて届いたこの『旅の記憶』を、新しい物語として紡いでいただければ幸いです。
| 製造国 | イタリア |
| 製作年代 | 1950年代頃(推定) |
| サイズ | モチーフ 直径約1.7cm / リングサイズ 現状US5.5-6(日本サイズ約11号)※フリーサイズで調整可能 |
| 材質 | ゴールドトーンメタル、マイクロモザイクガラス |
| 刻印 | ITALY |
| コンディション | EXCELLENT 長い年月を経たお品としては非常に美しいコンディションです。
メタルにわずかなスレはあるもの、極小のガラスピース(テッセラ)に欠損や目立つような傷みなどなく、当時の緻密な美しさが保たれています。 |
※長い年月を経て愛されてきたヴィンテージ品のため、微細なスレや小傷が見られます。
それらも時の刻んだ風合いとしてご理解いただけますと幸いです。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。
お品物は、紙製のジュエリーボックスにお入れしてお届けいたします。
ANTIQUE VOYAGE MAGAZINE
イタリアの宝:マイクロモザイクの物語
極小のガラス片を緻密に並べて絵画的な模様を描き出す、高度な技術を要するイタリアの伝統工芸。その歴史は18世紀後半のローマにまで遡ります。
バチカンの知恵から生まれた技法
もともとはサン・ピエトロ大聖堂の巨大なモザイク画を修復・保存するために開発された技術でした。
湿気で劣化してしまう油絵を「永遠に残るガラスの絵画」として再現しようとしたのが始まりです。
KNOWLEDGE
- 産地:ローマ(古典的・精密)、フローレンス(花模様)、ヴェネチア(色鮮やか)など。
- 素材:テッセラと呼ばれる、色付けされたガラスの細い棒をカットした破片。
- 土台:ヴィンテージの多くは、真鍮(ブラス)に金メッキを施した重厚な造り。
貴族たちが愛した「旅の記憶」
18世紀から19世紀、ヨーロッパの貴族たちが教養を深めるためにイタリアを巡った「グランドツアー」。
彼らが旅の記念品として熱心に買い求めたのが、ローマの遺跡や美しい花々をモチーフにしたマイクロモザイクでした。
一粒一粒のガラスに込められた、歴史と職人の祈り。
アンティーク・ヴォヤージュが自信を持って選んだ、時を超えて愛される一品です。