カリフォルニアのアーティスト、Dorothy Bauer(ドロシー・バウアー)による、スワロフスキー・ラインストーンが贅沢に輝く「編み物バスケット」のヴィンテージ・ブローチです。
「彫刻を身に纏う」という彼女の哲学が凝縮された、まさに知る人ぞ知る傑作。
これほどまでに細密なディテールを誇るバスケットのデザインは、初めて手にした瞬間、その緻密で妥協のない造り込みに言葉を失ってしまうほどです。
当店では以前、これより一回り大きなゴールドトーン、そして同サイズ(大)のシルバートーンをご紹介させていただきました。
今作は、その大小展開されていたうちの「小サイズ(※といっても、十分な存在感がございます)」のゴールドトーン。過去にご紹介した作品に引けを取らない完成度を備え、私自身の目でも一点の曇りも感じられない、素晴らしいコンディションです。
カゴから溢れ出す毛糸の柔らかな曲線や、今にも動き出しそうな立体感は、まさに「持ち歩ける芸術品」。
毛糸玉の艶やかさから、編み針の鋭い輝きまでが、宝石箱のような色彩で表現されています。
編み進める時間は、愛を綴る時間
かつてヴィクトリア朝の時代から、編み物は「愛の証」でもありました。
森の奥、暖炉の火が爆ぜる音だけが響く静かな部屋で、誰かを想いながら一目ずつ編み進める情景。
ほどけば一本の糸に戻るからこそ、編み上げられた模様には、解けることのない「祈り」が宿ると信じられていたのです。
ドロシー・バウアーが、この温かなモチーフをクリスタルで表現した背景には、そんな古き良き時代の手仕事への敬意が隠れているのかもしれません。
手元でこのブローチを眺めるたび、遠い記憶のどこかにある、あの優しい毛糸の温もりが蘇るようです。

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DOROTHY'S ARTISTRY ―― 私の想い
彫刻家としてのバックグラウンドを持つドロシーが描く、遊び心に満ちた日常の断片。
私自身、手仕事のぬくもりを感じるこの編み物モチーフには、特別な愛着を感じてしまいます。
カゴの網目に敷き詰められたアンバーの輝き、そして「毛糸玉」として配されたピンクやブルーの鮮やかなラインストーン。
それら一粒一粒が丁寧に爪留め(プロングセット)され、どの角度から眺めても完璧な調和を保っています。
ドロシーの作品を愛さずにはいられないのは、目に見える表側だけでなく、編み針の裏側や毛糸が垂れ下がる細部にまで、惜しみない情熱が注がれているから。
「ただ可愛いだけではない、本物の輝きを纏う贅沢」。
それは、忙しい日常の中でも自分らしく、豊かな心を持ち続けたいと願う大人の女性にこそふさわしい逸品です。
手元で眺めるたびに、幸せな予感が胸に広がるような、素晴らしいコンディションでお届けいたします。
| ブランド | Dorothy Bauer(ドロシー・バウアー) |
| サイズ | 約 横3.5cm x 縦3.7cm |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、スワロフスキー・ラインストーン |
| 刻印 | ©BAUER |
| コンディション | Excellent ラインストーンはオリジナルとみられる状態で全て揃っており、メタルともに全体的に非常に美しい状態を保っています。 |
※長い年月を経て愛されてきたヴィンテージ品のため、微細なスレや小傷が見られます。
時の刻んだ風合いとしてご理解いただけますと幸いです。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影小道具は含まれません。
お品物は、紙製のジュエリーボックスにお入れしてお届けいたします。
Antique Voyage Magazine
「虹の欠片」を形にする彫刻家
1981年、カリフォルニアのバークレーで産声を上げた「Dorothy Bauer Designs」。
彫刻家としての教育を受けたドロシーが作るジュエリーは、単なる飾りではなく、360度どこから見ても美しい「小さな彫刻」でした。
スワロフスキーへの絶対的なこだわり
ドロシーの作品を支えるのは、最高級のオーストリア製クリスタルと、一点の隙もないパヴェ・セッティングです。高品質なスワロフスキーのみを使用し、メタル部分が見えないほど敷き詰められた石の輝きは、多くのコレクターを虜にしています。
遊び心を忘れない大人のエレガンス
編み物バスケットやハイヒールといった親しみやすいモチーフを、驚くほど贅沢な素材と彫刻的な技法で表現する。そのギャップこそがドロシー・バウアーの真骨頂です。時代を超えて愛される彼女の作品は、今や手に入れるのが難しい貴重なコレクティブルアイテムとなっています。
Sculptural Crystal Art
「身に纏う彫刻」― 宝石商の感性と彫刻家の技が宿る、至高のクリスタル
DOROTHY BAUER(ドロシー・バウアー)
1940年代、カリフォルニアの宝石商の家庭に生まれたドロシー・エレノア・バウアー。
幼少期から最高品質の宝石に囲まれて育ち、美に対する鋭い感性を養った彼女は、大学で彫刻を専攻し、表現者としての道を歩み始めました。
1970年代後半からジュエリー制作を開始し、1981年にカリフォルニア州バークレーに自身のスタジオを設立。
1982年からは夫ロバートと共に「Dorothy Bauer Designs」として、彫刻家としての高度な技術を、360度どこから見ても美しい「身に纏う彫刻」へと昇華させるべく、本格的にジュエリーの世界へ没入します。
制作は最盛期、複数の熟練職人を擁する自社工房で行われ、最高級のスワロフスキー・クリスタルの輝きを最大限に引き出すため、低温で慎重に石を留めるなど、細部に至るまで徹底した手仕事が貫かれました。
ドロシーの最大の功績は、ジュエリーを「3次元の彫刻」として捉えた点にあります。土台のメタルが見えないほど緻密に石を敷き詰めるパヴェ・セッティングは彼女の代名詞となり、リボンの裏側に至るまで一切の手抜きを許さない職人魂は、まさに芸術家そのものです。
かつてNeiman Marcusなどの高級百貨店でも取り扱われたその独創的なクリスタルワークは、世界中のファンを魅了しました。
多くが限定的な生産であり、現在はコンディションの良い初期作品の入手が極めて困難となっている彼女のステートメントピース。
遊び心溢れるモチーフを最高品質の技術で表現した作品たちは、今も色褪せない魔法の輝きを放ち続けています。