トリファリが描く、ハナミズキをくわえた「幸運の使い」
Trifari(トリファリ)社による、ハナミズキをくわえた亀のヴィンテージ・ブローチ。
1980年代から90年代頃、ブランドの歴史の終盤に登場した「TRIFARI TM」刻印が施されたお品です。
かつては時折見かけることもありましたが、近年では出会う機会がぐっと少なくなってきた印象のあるデザインです。
ゴールドトーンのメタルで細やかに模られた亀の姿は、どこか穏やかで知的な表情。
その甲羅にはミルク色のオーバル・カボションが施され、優しい輝きを添えています。
トリファリを象徴する「ハナミズキ」の枝をそっとくわえた、寓話の一場面のような遊び心溢れるデザインは、コレクターの間でも「粋でレアなコンビネーション」として愛されている一点です。

(画像は拡大してご覧いただけます。)
| ブランド | Trifari(トリファリ) |
| サイズ | 約 横3.5cm x 縦5cm |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、ミルクホワイト・カボション |
| 刻印 | TRIFARI TM |
| コンディション | Excellent 目立つような傷みはなく、非常に美しいコンディションを保っています。 |
※ヴィンテージ品につき、経年によるごく微細なスレや小キズ、汚れ等が見られる場合がございます。
状態の良いお品であっても、新品とは異なる風合いであることをご理解ください。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影に使用しているアンティーク等の小道具は付属いたしません。
Antique Voyage Magazine
小さな花を運ぶ亀が語る、幸運の物語
長寿と幸運を象徴する、愛らしい佇まい
古くから長寿や幸運の象徴として世界各地で親しまれてきた亀のモチーフ。
このブローチでは、その亀が小さな花の枝をそっとくわえています。
まるで幸運の知らせを運んできたかのような、物語を感じさせる愛らしい情景。
トリファリらしい上品なユーモアと、動物モチーフならではの温かみが同居した、心和むデザインです。
「TM刻印」が語る、トリファリ晩年の美学
刻印されている「TRIFARI TM」は、1980年代後半から90年代頃、ブランドの長い歴史の終盤期に使われたサインです。この頃のトリファリは、伝統的なエレガンスを礎にしながらも、より自由で軽やかな感性を発揮したフィギュラルデザインを多く制作しました。
黄金期とはまた異なる、晩年期ならではの洗練された遊び心。名門ブランドが最後に遺した、ユーモアと品格が共存する特別なヴィンテージ・ピースです。
- Message from Antique Voyage -
わたしの想い
アンティーク・ボヤージュでは、重厚なミッドセンチュリー時代の作品をメインにご紹介したいという思いが根底にありますが、このブローチに関しては別格。
1980年代から90年代の「TM時代」の作品群の中でも、個人的に特に心惹かれる、大好きな一点です。
ゴールドトーンにミルク色のカボションという、極めてシンプルで品の良い色合い。ですが、何といってもこの「小さなハナミズキをくわえた亀の姿」という、唯一無二の愛らしいデザインに心を掴まれました。
なんて小粋で、贅沢な遊び心でしょうか!
ハナミズキといえば、トリファリにとってはトレードマークとも言えるほど、ヴィンテージジュエリーの世界では有名なデザインです。その象徴的なお花を、あえて亀さんにそっとくわえさせている……その意外性と可愛らしさに、名門の余裕さえ感じてしまいます。
実際に手に取ると程よいサイズ感があり、その堂々とした存在感がとても心地よく感じられます。
亀モチーフがお好きな方はもちろん、日々の装いに「自分だけの物語」を添えたい方に。
かつての作り手たちが、最後の時代にそっと残してくれた、この素晴らしいユーモアを、ぜひお手元でゆっくりお楽しみいただければ嬉しいです。
Antique Voyage フィッシャー
The Legend of Costume Jewelryハリウッドが愛した、永遠のシグネチャー
Trifari(トリファリ)
【イタリアの職人魂とニューヨークの洗練】
1910年、イタリアの熟練金細工師グスタボ・トリファリ(Gustavo Trifari)がニューヨークで設立。当初はヘア・オーナメントを製造していましたが、1925年にレオ・クルスマン(Leo Krussman)とカール・フィシェル(Carl Fishel)と提携し「KTF」として発展。後に再び「TRIFARI」ブランドへと戻り、高品質なコスチュームジュエリーの代名詞となりました。
【アルフレッド・フィリップが築いた黄金時代】
トリファリの黄金時代を支えたのは、カルティエ(Cartier)やヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)で名を馳せた伝説のデザイナー、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)です。1930年の入社後、彼が持ち込んだインビジブル・セッティング(Invisible setting)に着想を得たハイジュエリーの表現は、安価な模倣品とは一線を画す、芸術的な風格をトリファリに与えました。そして、1937年には品質の証である「クラウン(王冠)マーク」が誕生しました。その品質とエレガンスは、マミー・アイゼンハワー(Mamie Eisenhower)大統領夫人をはじめ、ハリウッド映画界やブロードウェイのスターたちを魅了し続けてきました。
【革新的な素材と時代を映すデザイン】
「手の届くラグジュアリー」を掲げ、ロジウムメッキや独自の金合金「トリファリウム(Trifanium)」などの新素材を次々と導入。1930年代のアールデコからミッドセンチュリーのエレガンスまで、トレンドを巧みに乗り切った職人技は、今なお高いコレクタブル価値を誇ります。
【知性と美学を継承するピース】
1970年代のホールマーク(Hallmark)社、1990年代のモネ(Monet)グループへの買収を経て、実質的にその輝かしい幕を閉じた往時のトリファリ。アンティーク・ボヤージュでは、アルフレッド・フィリップの哲学が息づく1960年代頃の希少なヴィンテージ・ピースなどを、厳選してご紹介しています。
Antique Voyage Curated Collection