トリファリが描く、煌めくコアラの親子
Trifari(トリファリ)社による、美しいコアラの親子の、ヴィンテージ・ブローチ(2個セット)です。
ブランドの歴史終盤にあたる1997年に登場した、愛らしさと気品が調和したペアピースです。
ゴールドトーンのフレームに、ぎっしりと敷き詰められたクリアラインストーンのパヴェセッティング。
つぶらな黒い瞳とお鼻、そして手足をちょこんと前に出した愛らしい仕草が、大小ふたつのサイズで丁寧に表現されています。
ふたつ並べて着けるのはもちろん、装いに合わせて寄り添わせたり、別々の場所にあしらったりと、ペアならではの豊かなコーディネートをお楽しみいただけます。
| ブランド | Trifari(トリファリ) |
| 年代 | 1997年 |
| サイズ | 【親】約 横2.5cm × 縦3.2cm 【子】約 横2cm × 縦2.5cm |
| 重さ | 【親】約 13g / 【子】約 8g |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、クリアラインストーン、ブラックカボション(瞳)、エナメル(鼻) |
| 刻印 | TRIFARI™ ©1997(裏面に刻印あり) |
| コンディション | Excellent - Mint ストーンの欠落や目立つメタルのくすみ等は見られず、非常に美しいヴィンテージコンディションを保っています。ラインストーンの輝きも美しく、ピンの動作も良好です。 |
※ヴィンテージ品につき、経年によるごく微細なスレや小キズ、汚れ等が見られる場合がございます。状態の良いお品であっても、新品とは異なる風合いであることをご理解ください。
※ブローチ2点セットのみのお届けです。撮影に使用しているアンティーク等の小道具は付属いたしません。
VOYAGE LOG ―― 五感の記憶
昔から、小さなブローチを2つ、3つと散らすように身につける「スキャターピン(Scatter Pins)」や、親子でデザインされたペアブローチの愛らしい世界観に目がなく、このコアラの親子に出会った瞬間も、まさに直感でビビッとくるものがありました。ヴィンテージの親子ブローチは、年月を経るなかで片方だけになってしまうこともあり、こうしてペアのまま美しい状態で出会えたことにも特別な喜びを感じます。
手のひらにちょこんと乗せたときの、大小ふたつの愛らしい佇まい。隙間なく敷き詰められたクリアラインストーンが光を受けて細やかに煌めき、指先で触れるとパヴェセッティングならではの繊細な凹凸が心地よく伝わってきます。同じポーズで手足を前に出している姿を見つめているうちに、別々にする選択肢は消え、「この親子は絶対に一緒に届けてあげたい」と自然に心が決まりました。
ふたつ並べてジャケットの襟元に寄り添わせるのはもちろん、親コアラを胸元に、子コアラをベレー帽やストールに添えてさりげなくリンクさせるのも大人の遊び心。
眺めるたびに心が和らぐ、温かな物語を秘めたペアピースです。
Antique Voyage フィッシャー
Antique Voyage Magazine
寄り添う姿に心が和む、コアラ親子の情景
ファインジュエリーの美意識を受け継いだ、Trifariの石使い
Trifariのジュエリーを語るうえで欠かせない存在が、1930年代から長年にわたりチーフデザイナーとして活躍したアルフレッド・フィリップです。ファインジュエリーの世界で培った経験を持つフィリップは、パヴェやインビジブル・セッティングをはじめとする緻密な石使いを取り入れ、コスチュームジュエリーでありながら端正で洗練されたTrifari独自のスタイルを築きました。その時代から受け継がれてきた、石の輝きを生かす美意識。1997年に生まれたこの愛らしいコアラの親子にも、丸みのある小さなボディいっぱいに配されたクリアラインストーンから、Trifariらしい華やかさを感じることができます。
「TRIFARI™ ©1997」が残す、このコアラの小さな履歴書
裏面に記された「TRIFARI™ ©1997」の刻印。ヴィンテージジュエリーではデザインや刻印などを手がかりに年代をたどることも多いなか、こうして「1997」という年が作品そのものに残されているのは嬉しいポイントです。長い歴史を持つTrifariの後期に生まれたことがわかると、愛らしいコアラの親子もまた、ブランドの歴史の一場面を今に伝えてくれる小さな記録のように感じられます。
The Legend of Costume Jewelry
ハリウッドが愛した、永遠のシグネチャー
Trifari(トリファリ)
【イタリアの職人魂とニューヨークの洗練】
1910年、イタリアの熟練金細工師グスタボ・トリファリ(Gustavo Trifari)がニューヨークで設立。当初はヘア・オーナメントを製造していましたが、1925年にレオ・クルスマン(Leo Krussman)とカール・フィシェル(Carl Fishel)と提携し「KTF」として発展。後に再び「TRIFARI」ブランドへと戻り、高品質なコスチュームジュエリーの代名詞となりました。
【アルフレッド・フィリップが築いた黄金時代】
トリファリの黄金時代を支えたのは、カルティエ(Cartier)やヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)で名を馳せた伝説のデザイナー、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)です。1930年の入社後、彼が持ち込んだインビジブル・セッティング(Invisible setting)に着想を得たハイジュエリーの表現は、安価な模倣品とは一線を画す、芸術的な風格をトリファリに与えました。そして、1937年には品質の証である「クラウン(王冠)マーク」が誕生しました。その品質とエレガンスは、マミー・アイゼンハワー(Mamie Eisenhower)大統領夫人をはじめ、ハリウッド映画界やブロードウェイのスターたちを魅了し続けてきました。
【革新的な素材と時代を映すデザイン】
「手の届くラグジュアリー」を掲げ、ロジウムメッキや独自の金合金「トリファリウム(Trifanium)」などの新素材を次々と導入。1930年代のアールデコからミッドセンチュリーのエレガンスまで、トレンドを巧みに乗り切った職人技は、今なお高いコレクタブル価値を誇ります。
【知性と美学を継承するピース】
1970年代のホールマーク(Hallmark)社、1990年代のモネ(Monet)グループへの買収を経て、実質的にその輝かしい幕を閉じた往時のトリファリ。アンティーク・ボヤージュでは、アルフレッド・フィリップの哲学が息づく1960年代頃の希少なヴィンテージ・ピースなどを、厳選してご紹介しています。
Antique Voyage Curated Collection