自然の造形をパールで描いた、1966年の名作「GEMS of the SEA」
ヴィンテージ・ジュエリーの名門、Trifari(トリファリ)が1966年に発表した「GEMS of the SEA」コレクション。同年の秋冬カタログにも掲載された、貴重なオリジナルピースの「さやえんどう」ヴィンテージブローチです。
本作は、ブランドの黄金期を築いたヘッドデザイナー、アルフレッド・フィリップが率いた時代の、キャリア晩年を飾る名作として知られています。
その完成度の高さから、1980年代には「TRIFARI TM」として復刻版も制作されましたが、こちらはクラウンマークが刻まれた当時の希少なオリジナル。
細部まで行き届いた緻密な仕立てからは、当時の職人による丁寧なものづくりが息づいています。
サテンのような繊細なテクスチャーが施されたゴールドトーンのメタルには、ふっくらと実る豆を思わせる、大きさの異なるパールを配置。ヘタの部分には、スモーキーグレーからブラックへと繋がる、ニュアンス豊かなラインストーンが添えられています。
強く輝きを主張するのではなく、夜の露を思わせる静やかな煌めき。
それがゴールドとパールの柔らかなトーンに程よい陰影を添え、全体を瑞々しく引き締めています。
コレクターに愛され続ける、永遠のブックピース
数々のコレクターズブックにも掲載され、時代を超えて愛され続けるこのデザイン。
立体的なメタルワークはどの角度から見ても美しく、ジャケットの襟元やシンプルなニットに添えるだけで、装いに瑞々しい洗練をもたらします。
半世紀以上の時を経ても色褪せない、トリファリ最盛期の卓越したデザインセンスが光る一品です。

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| ブランド | Trifari(トリファリ) |
| サイズ | 全長 約7cm × 幅 約1.5cm |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、人工パール、ラインストーン |
| 刻印 | クラウンマーク+TRIFARI© |
| コンディション | Excellent
メタルの内側に。経年によるごく僅かなスレやわずかな汚れが見られますが、外観からはほとんど気にならない程度のものです。
表面には特に目立つ傷みはなく、全体として美しいコンディションです。 |
※ヴィンテージ品につき、極小のスレやわずかな汚れはごく自然な経年変化として見受けられます。
新品とは異なりますことをご理解ください。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。
Antique Voyage Magazine
トリファリが描くボタニカルなエレガンス
自然美をジュエリーへと昇華させる「造形力」
トリファリの最盛期、草花や樹木といった自然の生命をモチーフにしたボタニカルデザインは、ブランドを象徴する表現のひとつとして多くの人々を魅了しました。
単なる写実にとどまらず、風にそよぐ葉のうねりや、光を湛える果実のようなパールの配置。そこには、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)をはじめ、ハイジュエリーの技法を熟知したデザイナーたちの審美眼と立体造形の感覚が、確かに息づいています。
時を超えて愛される「ゴールド×パール」の気品
トリファリ独自のテクスチャーが施された、深みのある質感のゴールドトーンのメタルと、まろやかなパールのコンビネーションは、ブランドを象徴する不変のスタイルです。
1950年代、マミー・アイゼンハワー(Mamie Eisenhower)夫人が公の場で同様のスタイルのブローチを身に着けていたことでも知られ、トリファリのゴールド×パールは、当時のエレガンスを象徴する装いとして広く親しまれました。繊細なテクスチャーが刻まれたメタルの温かみと、パールの清らかな輝きが織りなすハーモニーは、どんな時代にあっても、装いに静かな品格を添えてくれます。
自身のスタイルに寄り添う、タイムレスな美学
流行が移り変わっても、自然をモチーフにしたジュエリーが愛され続けるのは、そこに普遍的な美しさが宿っているから。トリファリのボタニカル・ピースは、ジャケットの襟元やシンプルなニットに添えるだけで、持ち主の個性を静かに引き立ててくれます。半世紀以上の時を経てなお色褪せないそのエレガンスは、装いの軸を持つ大人の女性に自然と寄り添う、確かなスタンダードと言えるでしょう。

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- Message from Antique Voyage -
わたしの想い
今日ご紹介するのは、トリファリを象徴する名作のひとつ、「さやえんどう」のブローチです。
アンティークやヴィンテージのコレクターなら、一度は本の中で目にしたことがあるのではないでしょうか。
1966年に発表された「GEMS of the SEA」シリーズは、自然の造形をテーマにしたトリファリの代表的なコレクションとして、長く愛され続けてきました。
思わず指で触れたくなるような造形美。さやの隙間からのぞくパールが愛らしく、まるで生命の気配を宿しているかのような豊かな立体感に、私もしばらく見惚れてしまいました。
ヘタの部分に添えられたラインストーンの深い色合い、そしてしっとりとしたメタルの質感。
当時のオリジナルならではの落ち着いた風格は、手に取るたびに背筋が伸びるような、心地よい緊張感と喜びを届けてくれます。
小さな自然の造形をジュエリーへと昇華させた、トリファリらしい遊び心と洗練。
特別な気分を味わいたい日のご褒美に。そして、大切な宝箱を覗く楽しみを増やしてくれる存在として、この美しいブローチをお手元に迎えていただけたら嬉しいです。
Antique Voyage フィッシャー
The Legend of Costume Jewelry
ハリウッドが愛した、永遠のシグネチャー
Trifari(トリファリ)
【イタリアの職人魂とニューヨークの洗練】
1910年、イタリアの熟練金細工師グスタボ・トリファリ(Gustavo Trifari)がニューヨークで設立。当初はヘア・オーナメントを製造していましたが、1925年にレオ・クルスマン(Leo Krussman)とカール・フィシェル(Carl Fishel)と提携し「KTF」として発展。後に再び「TRIFARI」ブランドへと戻り、高品質なコスチュームジュエリーの代名詞となりました。
【アルフレッド・フィリップが築いた黄金時代】
トリファリの黄金時代を支えたのは、カルティエ(Cartier)やヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)で名を馳せた伝説のデザイナー、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)です。
1930年の入社後、彼が持ち込んだインビジブル・セッティング(Invisible setting)に着想を得たハイジュエリーの表現は、安価な模倣品とは一線を画す、芸術的な風格をトリファリに与えました。
そして、1937年には品質の証である「クラウン(王冠)マーク」が誕生しました。
その品質とエレガンスは、マミー・アイゼンハワー(Mamie Eisenhower)大統領夫人をはじめ、ハリウッド映画界やブロードウェイのスターたちを魅了し続けてきました。
【革新的な素材と時代を映すデザイン】
「手の届くラグジュアリー」を掲げ、ロジウムメッキや独自の金合金「トリファリウム(Trifanium)」などの新素材を次々と導入。
1930年代のアールデコからミッドセンチュリーのエレガンスまで、トレンドを巧みに乗り切った職人技は、今なお高いコレクタブル価値を誇ります。
【知性と美学を継承するピース】
1970年代のホールマーク(Hallmark)社、1990年代のモネ(Monet)グループへの買収を経て、実質的にその輝かしい幕を閉じた往時のトリファリ。
アンティーク・ボヤージュでは、アルフレッド・フィリップの哲学が息づく1960年代頃の希少なヴィンテージ・ピースなどを、厳選してご紹介しています。
Antique Voyage Curated Collection