枝の上で静かに夜を見守る、小さな「知恵の象徴」
ヴィンテージ・ジュエリーを代表するTrifari(トリファリ)による、枝の上に佇むフクロウ(ミミズク)モチーフのブローチです。
古くから「知恵」や「幸運」の象徴として親しまれてきたフクロウ。
トリファリの手にかかれば、そんな伝統的なモチーフも、驚くほどモダンで洗練された仕上がりになります。
魅力は、なんといってもその繊細な質感にあります。
ゴールドトーンのメタルには、トリファリらしい細やかなテクスチャーが施されています。
その質感が光をやわらかく拡散させ、ギラつきすぎない、シルクのような上品な輝きを生み出しています。
そして、その柔らかなゴールドに命を吹き込むのが、瞳にあしらわれたルビー色のビーズカボション。
可愛らしいルビー色のカボションが、さりげないアクセントとなり、ミステリアスでいてどこか愛嬌のある、フクロウ特有の表情を印象的に表現しています。
日常に寄り添う、スモールサイズの気品
使い勝手の良いサイズ感は、ジャケットの襟元はもちろん、ブラウスの首元やニットのワンポイントにも最適です。
シンプルでクラシックな造形の中に、確かな職人技が感じられるデザイン。
派手すぎず、けれどもしっかりとした存在感を放つこのブローチは、日々の装いにさりげない遊び心を添えてくれます。

(画像は拡大してご覧いただけます。)
| ブランド | Trifari(トリファリ) |
| サイズ | 約 縦3.7cm × 横1.7cm |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、ルーサイトカボション |
| 刻印 | クラウンマーク+TRIFARI© |
| コンディション | Excellent
目立つような傷みなく、とても綺麗なコンディションです。 |
※ヴィンテージ品のため、経年によるごくわずかなスレや風合いが見られる場合がございます。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。
Antique Voyage Magazine
トリファリが描く「美しき写実」とゴールドの魔法
なぜ、トリファリの動物たちは「大人」に愛されるのか
ヴィンテージ・ジュエリーの世界で、トリファリのアニマルモチーフが別格とされる理由。それは、動物たちの愛らしさを損なうことなく、洗練された「ジュエリーとしての品格」を保っているからです。
過度な装飾を削ぎ落とし、その動物が持つ象徴的なシルエットを際立たせる。今回のフクロウに見られるように、枝に留まる静かな佇まいを一つの彫刻作品のように仕上げる造形力こそが、トリファリが長く支持され続けてきた理由のひとつともいえます。
光をデザインする、独自の仕上げの美学
1950年代から60年代にかけて、トリファリはメタルの表面処理において革新的な表現を次々と生み出しました。
本物の金のような柔らかな輝きを再現するために施された、シルクを思わせる繊細なラインや、細やかな梨地のテクスチャー。
これらは、経年変化によってさらに深みを増し、時が経つほどにアンティークらしい重厚な風合いへと育っていきます。単なるメッキのアクセサリーではない、身に纏う人の知性を引き立てるような落ち着いたゴールドの色彩。
その「光のコントロール」にこそ、私たちがトリファリに惹かれてやまない秘密が隠されています。
- Message from Antique Voyage -
わたしの想い
トリファリのアニマルモチーフはどれも魅力的ですが、このフクロウにはどこか「ほっとする」ような、落ち着いた可愛らしさがあります。
まさに、シンプル・ビューティー。
トリファリが長年培ってきた、その上品で細やかなテクスチャーが目を引きます。
ギラギラとした華やかさではなく、シルクを思わせるような、しっとりと柔らかな輝きが印象的です。そんなブランドの美学を象徴するように、ふとした瞬間に目が合うルビー色の瞳も、さりげないアクセントになっています。
甘くなりすぎない造形と、長い時を経てもなお色褪せない美しさ。
小さな体に、完成された魅力が静かに宿っています。
そして何と言っても、気負わず身に着けられる、そんな心地よさもこのブローチの魅力です。
このフクロウが、日々の笑顔にそっと寄り添ってくれる存在になれたらと思います。
Antique Voyage フィッシャー
The Legend of Costume Jewelry
ハリウッドが愛した、永遠のシグネチャー
Trifari(トリファリ)
【イタリアの職人魂とニューヨークの洗練】
1910年、イタリアの熟練金細工師グスタボ・トリファリ(Gustavo Trifari)がニューヨークで設立。当初はヘア・オーナメントを製造していましたが、1925年にレオ・クルスマン(Leo Krussman)とカール・フィシェル(Carl Fishel)と提携し「KTF」として発展。後に再び「TRIFARI」ブランドへと戻り、高品質なコスチュームジュエリーの代名詞となりました。
【アルフレッド・フィリップが築いた黄金時代】
トリファリの黄金時代を支えたのは、カルティエ(Cartier)やヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)で名を馳せた伝説のデザイナー、アルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)です。
1930年の入社後、彼が持ち込んだインビジブル・セッティング(Invisible setting)に着想を得たハイジュエリーの表現は、安価な模倣品とは一線を画す、芸術的な風格をトリファリに与えました。
そして、1937年には品質の証である「クラウン(王冠)マーク」が誕生しました。
その品質とエレガンスは、マミー・アイゼンハワー(Mamie Eisenhower)大統領夫人をはじめ、ハリウッド映画界やブロードウェイのスターたちを魅了し続けてきました。
【革新的な素材と時代を映すデザイン】
「手の届くラグジュアリー」を掲げ、ロジウムメッキや独自の金合金「トリファリウム(Trifanium)」などの新素材を次々と導入。
1930年代のアールデコからミッドセンチュリーのエレガンスまで、トレンドを巧みに乗り切った職人技は、今なお高いコレクタブル価値を誇ります。
【知性と美学を継承するピース】
1970年代のホールマーク(Hallmark)社、1990年代のモネ(Monet)グループへの買収を経て、実質的にその輝かしい幕を閉じた往時のトリファリ。
アンティーク・ボヤージュでは、アルフレッド・フィリップの哲学が息づく往時の希少なヴィンテージ・ピースなどを、厳選してご紹介しています。
Antique Voyage Curated Collection