瑞々しい光を纏う、マスカットの彩り
1866年の創業以来、アメリカを代表する格調高いジュエリーメーカーとして名を馳せてきたKREMENTZ(クレメンツ)による、天然石の翡翠(ヒスイ)を用いた葡萄のヴィンテージブローチです。
14金ゴールドフィルドの繊細な枝葉には、瑞々しい天然石ヒスイの実がたっぷりと施されています。
同デザインにはアメジストを用いた「赤葡萄」バージョンも見られますが、こちらはさながら、たわわに実った白葡萄(マスカット)を彷彿とさせるような、清らかな美しさを湛えています。
時代やトレンドに左右されない、クレメンツらしい気品と愛らしさが調和した不朽のデザインです。
14金ゴールドフィルドの重厚な輝き
クレメンツの最大の特徴は、独自の技術を用いた「ゴールド・オーバーレイ(高純度な金張り)」にあります。
本品も14金ゴールドフィルド(14KGF)が贅沢に用いられ、長い年月を経てもなお、本物だけが持つ深みのある輝きを保っています。
大きさの異なる翡翠の実がランダムに配されることで、まるで今摘み取ったばかりの果実のような立体感と生命感を生み出しています。
装いを選ばない、タイムレスな品格
程よい存在感がありながらも、襟元に心地よく収まるサイズ感です。
重たすぎない14金オーバーレイの枝葉が、ジャケットやブラウスを美しく引き立ててくれます。
翡翠の柔らかなグリーンは日本人の肌にも馴染みやすく、カジュアルなニットからフォーマルなジャケットまで、装いのクラス感をさりげなく引き上げてくれます。
「本物を知る大人」にこそ相応しい、ヴィンテージならではの温もりと質感をぜひお楽しみください。

(画像は拡大してご覧いただけます。)
| ブランド | KREMENTZ(クレメンツ) |
| サイズ | 一番長い箇所 約 横4.5cm x 縦3.8cm サイズ選びのガイド |
| 材質 | 14金ゴールドフィルド(14KGF)、天然石(翡翠) |
| 刻印 | KREMENTZ |
| コンディション | Excellent
メタルに極僅かなスレキズが見られますが、目立つような傷みはなく、大切に受け継がれてきたことが伝わる非常に美しい状態です。天然石の表面にも瑞々しい艶があり、ヴィンテージとして素晴らしいコンディションを保っています。 |
※天然石特有の微細な内包物や、ヴィンテージならではの風合いが見られる場合がございます。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影小道具は含まれません。
Antique Voyage Magazine
心を満たす、瑞々しい「白葡萄」の物語
東洋の叡智「翡翠」が灯す、静かな光
古来より「徳を高める石」として大切にされてきた翡翠(ヒスイ)。
クレメンツが選び抜いたこの石は、まるで朝露を纏ったマスカットのように、とろりとしたような艶やかな光沢を湛えています。
派手すぎない柔らかなグリーンは、日本人の肌にも美しく馴染み、身に着ける人の心を穏やかに整えてくれるような、不思議な包容力に満ちています。
豊かさと多幸を願う、葡萄のモチーフ
たわわに実る葡萄は、ヴィンテージ・ジュエリーにおいて「豊穣」や「子孫繁栄」、そして「終わることのない幸福」を象徴するラッキーモチーフ。
14金ゴールドフィルドの繊細な枝葉に守られるように並ぶ翡翠の実は、これからの人生が実り多きものになりますように、という願いの象徴でもあります。
長く寄り添ってくれるような、愛おしい一品です。
- Message from Antique Voyage -
わたしの想い
スワボダが「華やかな物語」だとしたら、クレメンツは「静かに佇む知性」のような存在かもしれません。特にこの翡翠の葡萄のブローチは、私にとって特別な一点です。
手に取ると、14金ゴールドフィルドならではの心地よい重みと、吸い付くような翡翠の質感が伝わってきます。
一見、伝統的な葡萄のモチーフですが、光にかざした時にほのかに透ける翡翠のグリーンが、どこかマスカットを思わせるような瑞々しさを湛え、見つめているだけで心が穏やかになります。
クレメンツの凄さは、何十年経っても色褪せない、誠実な品質にあります。
ヴィンテージでありながら、今の装いにさらりと馴染み、持ち主の品格をそっと支えてくれる。
それは、創業以来守り抜かれた「上質なものを日常に」というクレメンツの哲学が、今も生きているからなのだと感じます。
大切な日の装いにはもちろん、雨上がりの朝に白いブラウスに添えてみたくなるような、そんな凛とした美しさを持ったブローチです。
日常に、本物だけが持つ静かな自信をそっと添えてくれる一品となりますように。
Antique Voyage フィッシャー
The Heritage of American Elegance
帆船で渡った少年が築いた、アメリカ宝飾界の伝説
KREMENTZ(クレメンツ / Krementz & Co.)
【1866年、フロンティアスピリットが生んだ産声】
1866年、ジョージ・クレメンツ氏によって設立されたKREMENTZ。
ドイツに生まれ、10歳で家族と共に帆船に揺られてアメリカへと渡った少年の物語は、まさにアメリカン・サクセス・ストーリーそのものでした。
1876年に彼が設計した「一枚の純金板から一体成型で襟ボタンを作る機械」は、その画期的な精度から世界的なシェアを獲得。当時の紳士淑女の装いに欠かせない名門ブランドとして、その地位を不動のものにしたのです。
【究極の技術「14金オーバーレイ」の魔法】
1880年代、クレメンツは独自の「14金オーバーレイ(金張り)」技術を完成させました。
卑金属を2枚の14金板で挟み込むこの技法は、一般的なゴールドプレート(金メッキ)に比べ、実に30倍近い厚みの金層を誇ります。この圧倒的な耐久性こそが、100年近い時を経てもなお、地金が露出することなく、本物の14金と同じ瑞々しい輝きを保ち続けている理由なのです。
その品質は「全米で最も厳しい審美眼を持つ高級宝飾店」に並ぶにふさわしい、最高級の素材と職人技の結晶でした。
【世界を旅した宝石探検家として】
1920年代に女性用ジュエリーへと進出したクレメンツ。
創業者の情熱は宝石そのものにも注がれました。
当時、西洋人が足を踏み入れることさえ困難だったミャンマーやスリランカへと自ら赴き、誰も見たことのないような美しい宝石をアメリカへと持ち帰ったのです。
米国宝石学会(AGS)をはじめとする主要な宝飾関連団体の重要メンバーでもあった彼らの審美眼は、瑞々しく艶を湛えた翡翠や、深みのあるアメジストなど、作品に宿る一石一石のクオリティに今も息づいています。
【三代に渡り守り抜かれた「真実の輝き」】
その後、3代目のリチャード・クレメンツ氏が色石への情熱をさらに強化。
タンザナイトやトルマリンなどの希少石を用いた高級ラインを展開し、アメリカの宝飾界を牽引しました。
2012年に彼が逝去したことで、その140年以上にわたる活動の幕を閉じましたが、その傑作たちは「未来のアンティーク」として、世界中のコレクターを今も魅了し続けています。
「一生、共に歩める輝きを」
KREMENTZのジュエリーに刻まれた刻印は、品質への絶対的な自信の証。
Antique Voyageでは、その長い歴史の中でも特に気品に満ちた、天然石とゴールドの調和が美しいピースを厳選してお届けしています。
Antique Voyage Archive