歴史を運ぶ、クリスタルの小さなツバメ
1996年にAVON(エイボン)社がスミスソニアン協会(Smithsonian Institution)との提携により発表した「Juliette Gordon Low Swallow Pin」。
アメリカにガールスカウトを広めた先駆者、ジュリエット・ゴードン・ローがかつて愛用していた、3羽のダイヤモンドのツバメを模したピンをモデルに作られた、歴史的背景を持つヴィンテージブローチです。
銀色の翼に宿る、気品ある輝き
コレクションの中でも愛らしいスモールサイズの本作。
洗練されたシルバートーンのボディには、上質なオーストリアン・クリスタルが隙間なく敷き詰められ、わずかな光を捉えては上品に煌めきます。
瞳に一粒添えられたブルーのラインストーンが、小さなツバメに知的な表情を与えています。
時代を超えて愛されるツバメのモチーフを、エイボンならではの繊細な作りで、現代の装いにも自然に溶け込む一品です。
日常に、幸運と物語を添えて
小ぶりなサイズ感は、ジャケットの襟元やブラウスの胸元に自然に馴染み、装いに凛とした気品を添えてくれます。
古くから「幸運を運ぶ鳥」として愛されてきたツバメ。
アメリカの歴史を支えた女性の強さとエレガンスを象徴するこのピンは、身に纏うたびに背筋をそっと伸ばしてくれるような、特別な力を秘めています。

(画像は拡大してご覧いただけます。)
| ブランド | Smithsonian + AVON(エイボン) |
| サイズ | 一番長い箇所 約 縦3cm x 横3cmサイズ選びのガイド |
| 材質 | シルバートーン・メタル、オーストリアンクリスタル |
| 刻印 | Smithsonian + AVON© |
| コンディション | Excellent
石の欠損もなく、メタルも美しい輝きを保った非常に良好な状態です。 |
※ヴィンテージ品につき、経年上の極小のスレや汚れは、新品とは異なる趣としてご理解ください。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影小道具は含まれません。
Antique Voyage Magazine
知性を纏う、スミスソニアンの美学
スミスソニアン協会:人類の記憶を守る場所
アメリカ・ワシントンD.C.に拠点を置く「スミスソニアン協会」は、19の博物館や研究センターを擁する世界最大級の学術機関です。映画『ナイトミュージアム』の舞台としても知られるこの場所は、歴史的価値のある遺物を未来へと繋ぐ役割を担っています。エイボンとのコラボレーションラインは、そうした貴重な歴史的コレクションから着想を得て作られた、知的な魅力に溢れるシリーズです。
ジュリエット・ゴードン・ロー:自由と自立の象徴
1912年にアメリカでガールスカウトを創設したジュリエット・ゴードン・ロー。
彼女が身に着けていたダイヤモンドのツバメのピンは、単なる宝飾品ではなく、自立した女性としての誇りと、自由な精神の象徴でもありました。
1990年代に作られたこのブローチは、そんな彼女の意志を現代の装いへと受け継ぐ、温かくも凛としたメッセージを秘めています。
The Door to American Beauty
一滴の香水から始まった、女性たちの輝きの物語
AVON(エイボン)
【1886年、小さな香りが導いた転機】
1886年、ニューヨーク。創業者のデビッド・マコーネル氏は、旅行本のセールスマンでした。
売れ行きに悩んでいた彼は、自ら調合した「香水のサンプル」を、本を買ってくれた女性たちへおまけとして配り始めます。
すると、本よりも香水への問い合わせが殺到するという予期せぬ事態に。
彼は即座に「カリフォルニア・パフューム・カンパニー」を設立。
これが、のちの世界的な巨大ブランド、AVONの誕生の瞬間でした。
【エイボン・レディ:自立と経済的機会の先駆者】
1939年、シェイクスピアの故郷を流れる川にちなんで社名を「AVON」に変更。
同社は、アメリカで女性参政権が認められる数十年も前から、独自の対面販売モデルを通じて、多くの女性たちに収入を得る機会を提供してきました。
1954年に始まった伝説的なキャンペーン「Ding-Dong, Avon Calling!」のチャイムは、単なる流行ではなく、女性が社会と繋がり、自らの手で輝きを掴むための象徴となりました。
【ティファニー買収から名作誕生へ】
1970年代から80年代にかけ、エイボンはさらなる飛躍を求めて多角化を推進します。
1979年にはTiffany & Co.(ティファニー)を傘下に収めるなど、この時代背景が示す通り、当時のエイボンはジュエリーに対しても並々ならぬ情熱を注いでいました。
ケネス・ジェイ・レーンなどの伝説的デザイナーとのコラボレーションは、現在もヴィンテージ市場で「コレクタブル・ピース」として極めて高い評価を受けています。
【時を経て愛される「光のアーカイブ」】
香水瓶と同様に「使い終わった後も飾って楽しめる」という遊び心あふれる精神は、ジュエリーのデザインにも色濃く受け継がれています。
1990年代にはスミスソニアン協会との提携による歴史的コレクションを発表するなど、文化的な深みを持ち続けてきました。
かつてエイボン・レディがカバンに詰めて運んだあの胸の高鳴るような喜びは、今も色褪せないヴィンテージの輝きの中に息づいています。
「日常のなかに、小さなときめきを」
Antique Voyageでは、そんなAVONの膨大なアーカイブの中から、現代の装いにも優しく寄り添う、物語に満ちたピースを厳選してお届けしています。
Antique Voyage Archive