“身に纏う彫刻”とも称される、ドロシーが描く瑞々しい果実の造形。
カリフォルニアのアーティスト、Dorothy Bauer(ドロシー・バウアー)による、スワロフスキー・ラインストーンが贅沢に輝く洋梨のヴィンテージ・ブローチです。
ゴールドトーンのメタルを土台に、丁寧に敷き詰められたラインストーンの輝きが、洋梨の愛らしいシルエットを鮮やかに描き出しています。
果実部分には清涼感溢れるペリドットグリーン、リーフには深いエメラルドグリーン、そして茎にはマットブラックのストーン。それぞれの色が役割を持ち、一粒一粒が呼応し合うような配置は、光が重なり合うようなモザイクのような表情。
彫刻家としてのバックグラウンドを持つドロシーならではの、色と光のバランスに対する鋭い感性が宿る、知的な造形美をお楽しみいただけます。
闇夜に秘密の光を放つ、稀少なウランガラス
本作の最大の特徴は、果実部分に敷き詰められたペリドットグリーンのストーンにあります。
これらの一部には、ブラックライト(紫外線)に反応して鮮やかに発光する「ウランガラス」が用いられています。
19世紀から20世紀中頃にかけて、ごく微量のウランを着色剤として加えることで作られたこの特殊なガラスは、通常の光の下では穏やかなグリーンの輝きを見せますが、紫外線を浴びた瞬間に、まるで魔法がかかったような幻想的な蛍光グリーンを放ちます。
現代では製造が極めて困難であり、ヴィンテージ作品の中でも限られた個体にしか見られない、非常にコレクタブルでミステリアスなディテールです。

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| ブランド | Dorothy Bauer(ドロシー・バウアー) |
| サイズ | 約 横2.7cm x 縦4.7cm |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、スワロフスキー・ラインストーン、ウランガラス |
| 刻印 | ©BAUER |
| コンディション | Excellent
全てのラインストーンがオリジナルで揃っており、メタル共に目立つダメージのない、非常に美しい状態を保っています。 |
※長い年月を経て愛されてきたヴィンテージ品のため、微細なスレや小傷が見られます。時の刻んだ風合いとしてご理解いただけますと幸いです。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影小道具は含まれません。
DOROTHY'S ARTISTRY ―― 私の想い
ドロシー・バウアーの作品にはいつも驚かされますが、この洋梨に出会った時は、その「光の秘密」に思わず胸が躍りました。
一見すると、春の陽だまりのような優しいペリドットグリーンのブローチ。
ですがブラックライトを当てた瞬間、内側から発光するようなウランガラスの輝きが現れるのです。
この遊び心こそが、彫刻家であり、宝石商の娘でもあったドロシーの真骨頂だと感じます。
果実のふっくらとした立体感を出すための、ストーンを段々に配置する緻密な計算。そしてリーフのエメラルド色とのコントラスト。
ただの「果物モチーフ」に留まらない、圧倒的な存在感と格好良さがあります。
大人の女性がジャケットの襟元にさらりと着けていたら、最高に知的に映るはず。
ヴィンテージならではの稀少な素材が生む、魔法のような輝きをぜひ体験していただきたい一品です。

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Antique Voyage Magazine
「虹の欠片」を形にする表現者
実り豊かな季節を寿ぐ、洋梨の魔法
西洋において「健康」や「豊穣」の象徴として愛されてきた洋梨。
ドロシー・バウアーの手にかかれば、その伝統的なモチーフも、最高級のスワロフスキー・クリスタルが輝く現代的なステートメントピースへと生まれ変わります。
太陽の光を浴びてキラキラと輝く昼の表情と、ブラックライトの下でネオンのように光を放つウランガラスの幻想的な夜の表情。この二つの顔を持つ洋梨は、手にするたびに新しい驚きと喜びを届けてくれることでしょう。
至高のクリスタルが描く、大人のエレガンス
ドロシーの作品を支えるのは、最高級のオーストリア製クリスタルと、一点の隙もないパヴェ・セッティングです。
メタル部分が見えないほど緻密に敷き詰められた石の輝きは、彫刻家としての教育を受けた彼女ならではの色彩感覚。こうした贅沢な素材を使いながら、親しみやすい果実のモチーフを驚くほど精緻に表現する――。
その鮮やかなギャップこそがドロシー・バウアーの真骨頂であり、日常を特別な輝きに変えてしまう彼女の作品が、今なお世界中のコレクターを虜にし続ける理由なのです。
Sculptural Crystal Art
「身に纏う彫刻」― 宝石商の感性と彫刻家の技が宿る、至高のクリスタル
DOROTHY BAUER(ドロシー・バウアー)
1940年代、カリフォルニアの宝石商の家庭に生まれたドロシー・エレノア・バウアー。
幼少期から最高品質の宝石に囲まれて育ち、美に対する鋭い感性を養った彼女は、大学で彫刻を専攻し、表現者としての道を歩み始めました。
1970年代後半からジュエリー制作を開始し、1981年にカリフォルニア州バークレーに自身のスタジオを設立。
1982年からは夫ロバートと共に「Dorothy Bauer Designs」として、彫刻家としての高度な技術を、360度どこから見ても美しい「身に纏う彫刻」へと昇華させるべく、本格的にジュエリーの世界へ没入します。
制作は最盛期、複数の熟練職人を擁する自社工房で行われ、最高級のスワロフスキー・クリスタルの輝きを最大限に引き出すため、低温で慎重に石を留めるなど、細部に至るまで徹底した手仕事が貫かれました。
ドロシーの最大の功績は、ジュエリーを「3次元の彫刻」として捉えた点にあります。土台のメタルが見えないほど緻密に石を敷き詰めるパヴェ・セッティングは彼女の代名詞となり、リボンの裏側に至るまで一切の手抜きを許さない職人魂は、まさに芸術家そのものです。
かつてNeiman Marcusなどの高級百貨店でも取り扱われたその独創的なクリスタルワークは、世界中のファンを魅了しました。
多くが限定的な生産であり、現在はコンディションの良い初期作品の入手が極めて困難となっている彼女のステートメントピース。
遊び心溢れるモチーフを最高品質の技術で表現した作品たちは、今も色褪せない魔法の輝きを放ち続けています。