アール・デコの美学を纏う、優美なクジャクのブローチ
フランスを代表するデザイナー、LEA STEIN(リア・スタン)の手によって、アール・デコ様式のモダンな感性が吹き込まれた、クジャクのヴィンテージブローチです。
幾何学的で洗練された造形美は、数あるリアのモチーフの中でもひときわ知的な存在感を放ちます。
扇状に広がる羽の一枚一枚が、計算された図案のように美しく配置され、パリの黄金時代を彷彿とさせるスタイリッシュなデザインへと昇華されています。
「清澄なブルー」と「織りなす羽」が描くコントラスト
透けるようなやわらかさを感じる、澄んだ水色のセルロース。
内側から光を蓄えたようなこの絶妙な色彩は、夏の陽射しを優しく跳ね返し、見る者に涼やかな印象を与えてくれます。さらに目を奪われるのは、アール・デコ調に整えられた扇形の羽。
神秘的なグリーンと深みのあるブルーのテキスタイルが閉じ込められ、その鋭くも規則的なラインの重なりは、どこか日本の「松の葉」が凛と広がる様子にも重なり、和の情趣をも感じさせる不思議な魅力があります。
独自のラミネート技法によって生まれるこの色彩の奥行きは、胸元に添えるだけで、装いに凛とした気品とモダンな遊び心を運んでくれます。
私自身、この季節に惹かれる涼やかなブルーに目が留まり、今回ご紹介させていただきました。
白いシャツなどシンプルな装いに、さりげなく夏の風を忍び込ませてくれるクジャクのブローチ。
日々の装いに、そっと涼しさを添えてくれる存在となりましたら嬉しく思います。
| ブランド | LEA STEIN(リア・スタン) |
| サイズ | 約 横6cm x 縦4.2cmサイズ選びのガイド |
| 材質 | セルロースアセテート(独自のラミネート技法) |
| 刻印 | LEA STEIN PARIS |
| コンディション | Excellent リア・スタンのエージェントより直接買い付けたデッドストック品です。
裏側にリア作品特有の制作時の古い糊あとが見られますが、表側に目立つダメージはなく、ヴィンテージとして全体的に良好な状態を保っています。 |
※ヴィンテージ品のため、経年によるごくわずかなスレや風合いが見られる場合がございます。
※ジュエリーのみのお届けです。アンティーク等の撮影小道具は含まれません。

(画像は拡大してご覧いただけます。)
Antique Voyage Magazine
モダンな美をかたちにした、クジャクの存在感
直線と幾何学:1920年代パリの息吹
1920年代から30年代にかけて、パリを中心に席巻した装飾様式「アール・デコ(Art Deco)」。
それまでの曲線的なアール・ヌーヴォーに対し、直線や円、ジグザグといった幾何学的な図形を組み合わせ、力強いコントラストと機能美を追求したのが特徴です。
リア・スタンのクジャクは、まさにこの美学を体現しています。
写実的な鳥の姿をあえてスタイリッシュに図案化し、扇状に広がる羽をリズム感のある幾何学パターンとして再構築。その鋭くも規則的なラインの重なりは、洋の装飾でありながら、東洋の「松」のような凛とした様式美をも連想させます。そこに最新のプラスチック技法が融合することで、古き良きモダン・パリの空気を現代へとそっと繋いでいます。
「美」と「誇り」を胸元に添えて
クジャクはその美しい立ち姿から、古来より「高貴さ」や「誇り」、そして「美」を象徴するラッキーモチーフとされてきました。
リア・スタンの作品は、その伝統的なシンボルを、決して重苦しくなく、パリらしいエスプリの効いた軽やかなアートへと変えています。
夏の太陽の下で、その涼しげなブルーの層がどのように輝きを変えるのか。手に取るたびに新しい発見を与えてくれる、知的な冒険心に満ちたジュエリーです。
アール・デコ様式のクジャクに加え、技巧派のトンボや、初期レアなマーヤにカリメロ。表情豊かな4つのモダンアートが届きました。あなただけの運命の一点が見つかりますように。
LEA STEIN 新着4点をすべて見る
The Most Notable Innovator of Plastic Jewelry
「6ヶ月の歳月」を焼成する、プラスチックの芸術
LEA STEIN (リア・スタン)
【夫婦の絆が生んだ、独創のマルチレイヤー】
1930年代にパリで生まれたリア・スタンは、1957年にテキスタイル業界からそのキャリアをスタートさせました。1965年、彼女がプラスチック素材へ抱いた強い関心は、化学者である夫フェルナン・シュタインとの協力により、独自の「ラミネート技法」として結実します。薄いセルロースアセテートを幾層にも重ね、その間にファブリックやレース、ラメなどを挟み込んだ「プラスチックのマルチカラー・サンドイッチ」。この素材は最長で6ヶ月もの歳月を要することもありました。
【二つの黄金時代と、アメリカでの再発見】
リアの活動は、1969年から1981年までの「ヴィンテージ期」と、1991年以降の「モダン期」に大別されます。
当初フランス国内では正当な評価を得られず、1981年に一度はビジネスを終了。しかしその後、アメリカのディーラーたちの手によってその独創的なデザインが紹介されると、瞬く間に世界中で評判を呼び、現在もなお世界中のコレクターを魅了し続けています。
【遊び心に宿る、職人のプライド】
リアのモチーフは、どれもユーモアと愛嬌に満ちています。しかしその裏側には、一つ一つ手作業でカットし、断面を滑らかに磨き上げる妥協のない職人技が宿っています。素材の性質を知り尽くした彼女だからこそ成し得た、軽やかさと高級感の両立。それは、単なるアクセサリーを超えた、身に纏えるモダンアートと言えるでしょう。
【物語を運ぶ、小さな芸術品】
Antique Voyage(アンティーク・ボヤージュ)では、リア・スタンのエージェントを通じて、彼女の黄金時代を象徴する希少なピースを厳選しています。セルロースの層の中に閉じ込められた色とりどりの物語。手に取るたびに新しい発見があり、鏡を見るたびに心が弾むような、パリの知的な遊び心をぜひお手元でお楽しみください。
Antique Voyage Curated Collection