ブラックエナメルにパールが寄り添う、誇り高きサイの横顔
Kenneth Jay Lane(ケネス・ジェイ・レーン)が1992年12月に発表した「Cathy Boas Collection」のヴィンテージ・ブローチです。
コレクターズブック『Fabulous!』をはじめ、数々の専門書にも掲載されているKJLの代表的なアニマルモチーフ(ブックピース)。力強いサイの佇まいを、艶やかなブラックエナメルと柔らかなフェイクパールで見事に表現した名作です。
ゴールドトーンメタルの立体的なボディには、深みのあるブラックエナメルが施され、その上に大小のフェイクパールがリズミカルに散りばめられています。背中に帯状に配された2筋のクリアラインストーンが繊細な輝きを添え、野性味のあるモチーフをエレガントなジュエリーへと昇華させています。
存在感のある造形に宿る、大人の遊び心
艶やかなブラックエナメルと柔らかなパール、きらめくラインストーン。その大胆な組み合わせと立体的な造形が、サイの力強さをどこかエレガントで愛嬌のある姿へと変えています。
ジャケットのラペルやコートなど、しっかりとした生地の胸元に添えると、装いに凛とした個性と品のあるウィットを添えてくれます。甘さだけに偏らない、大人のための洗練されたコスチュームジュエリーです。
| ブランド | K.J.L(Kenneth Jay Lane) |
| 年代 | 1992年12月(Cathy Boas Collection) |
| サイズ | 約 縦3.5cm × 横5.5cm(最大部)サイズ選びのガイド |
| 重さ | 約 38g |
| 材質 | ゴールドトーン・メタル、エナメル、人工パール、ラインストーン |
| 刻印 | Kenneth © Lane |
| コンディション | Very Good フェイクパールの一部に微細な小傷、またエナメル部分に一箇所ごく浅い線状のスレが見られます。いずれも光の反射やメタルの輝きに馴染み、ご着用時に目立つものではございません。ブラックエナメルの艶やクリアラインストーンの輝きも美しく保たれており、サイならではの堂々たる風格は健在です。ピンの動作も良好です。
※パールの小傷等はご着用時の美観を損なうものではございませんが、状態を丁寧に考慮し、今回は価格にも反映させてご紹介しております。 |
※長い年月を経て愛されてきたヴィンテージ品のため、微細なスレや小傷が見られます。時が刻んだ風合いとしてご理解いただけますと幸いです。
※ジュエリーのみのお届けです。撮影小道具は含まれません。
VOYAGE LOG ―― 五感の記憶
KJLのアニマルジュエリーには、思わず見惚れてしまう造形の妙があります。
サイという力強い生きものをモチーフに選びながら、決して無骨にならず、どこかノーブルでおしゃれ。
初めてこのブローチを手にしたとき、その堂々とした佇まいと華やかな仕立てに、「さすが、ハリウッドの華やかな世界を彩ってきたデザイナー」と、その美意識をあらためて実感したことを覚えています。
今回あわせてご紹介するコーラルカラーのタイプも、同じサイをモチーフにした素晴らしく重厚な作品ですが、こちらはさらにフェイクパールと二筋のクリアラインストーンが加わることで、ひときわ貫禄のある佇まいを見せています。
艶やかな漆黒のエナメルに、まろやかなフェイクパールがぽこぽこと並び、背中には二筋のクリアラインストーンが繊細に煌めきます。指先でたどると、パールやラインストーン、立体的にかたどられた角や耳、それぞれの異なる凹凸が伝わり、眺めるだけではわからない作り込みの豊かさを感じます。見る角度によって凛々しくも、どこか愛嬌のある表情を見せてくれるところも、このサイに惹かれる理由のひとつです。
ジャケットやコートの胸元に添えれば、野性味のあるモチーフでありながら、不思議なほどエレガント。
華やかさと気品、そしてKJLならではのユーモア。そのすべてを小さなサイの姿に凝縮したような、手元でじっくりと愛でたくなる一品です。
Antique Voyage フィッシャー

American Vintage Elegance
「すべての女性に魔法の輝きを」― 時代を彩ったファッションジュエリーの軌跡 ―
| Kenneth Jay Lane(ケネス・ジェイ・レーン) |
【シューズデザイナーからジュエリー界の旗手へ】 1932年、アメリカ・ミシガン州デトロイト生まれ。 コスチュームジュエリーの世界に洗練された遊び心を吹き込み、独自の美意識で一時代を築いたデザイナー、ケネス・ジェイ・レーン(Kenneth Jay Lane)。 1963年に自身の名を冠したブランドを立ち上げる前は、デルマン(Delman)やクリスチャン・ディオール(Christian Dior)でシューズデザイナーとして活躍し、靴にラインストーンなどの装飾を施すなかで、やがてジュエリーのデザインへと活動の場を広げていきました。 【「本物より魅力的なフェイクを」貫かれた独自の美意識】 彼の哲学はとても明快でした。 自らの作品を「Fabulous Fakes(見事なフェイク)」と呼び、イミテーションならではの自由な美しさを楽しんだケネス。 ガラスや樹脂、エナメルといった素材を自在に組み合わせ、貴金属の枠にとらわれない華やかで上質なファッションジュエリーへと昇華させました。 【ロイヤルファミリーや銀幕のスターたちを魅了】 その自由で優雅なデザインは、ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)やダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)をはじめ、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)ら多くのセレブリティを魅了しました。 ジャクリーン夫人は大切な宝石を銀行に預け、アリストテレス・オナシス(Aristotle Onassis)から贈られたジュエリーの一部をケネスに複製してもらっていたという逸話も残されています。 【時代を超えて愛される、色褪せない造形美】 時代が移り変わってもその魅力は色褪せず、レディー・ガガ(Lady Gaga)をはじめとする後世のアイコンたちにも愛されてきました。
2017年に85歳でこの世を去るまで、生涯現役のデザイナーとして創作活動に情熱を注いだケネス・ジェイ・レーン。彼が遺したピースは、身につける人の個性を引き立て、装いに心地よい自信を与えてくれます。
年月を重ねるほどに味わいを増す造形美。その作品はニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)をはじめ、美術館のコレクションにも収蔵され、今もコスチュームジュエリーの歴史に確固たる足跡を残しています。 |
Antique Voyage Collection