DeLizza & Elster(D&E / JULIANA)
「刻印なき、美しき反逆」― わずか2年の奇跡が紡いだ、真実の職人技
1947年、ニューヨークの地で始まったDeLizza & Elster(D&E)。
その源流は、名門トリファリをはじめとする一流ブランドの製造を黒子として支え、圧倒的な造形美を追求し続けたウィリアム・デリザの情熱にあります。
ウィリアムがデザインを、ハロルド・エルスターが販売と経営を担当し、1990年代まで半世紀近くにわたりニューヨークのジュエリー界を牽引し続けました。
同社はWeiss、Kramer、Kenneth Jay Laneといった名立たるブランドの製造を請け負い、700社以上の顧客を抱える巨大なジュエリー帝国へと成長。「オープンライン・コンセプト」という革新的な体制により、米国のみならず世界中の企業へその卓越したデザインを供給する、主要なジュエリーメーカーとしての地位を確立したのです。
1967年から1968年にかけて、自社製品に一切の刻印を打たず、黒と金のハングタグのみで販売されたライン。それこそが、後に伝説となる「Juliana(ジュリアナ)」です。このわずか2年弱というあまりに短い販売期間が、今なおコレクターが熱烈に探し求める希少性を生み出しています。
1950年代半ば、クリスチャン・ディオールとスワロフスキーによって生み出された「オーロラ・ボレアリス」の色彩をいち早く取り入れ、光を透過させる「オープンバック」の石留めを採用。語らずとも細部に宿るその署名(シグネチャー)こそが、今日においても象徴的な存在であり続ける真実の証となっています。
「語らずとも伝わる、本物の格調」
1990年に幕を閉じるまで、巨匠の職人魂が注がれた「刻印なき芸術品」。手に取るたびに当時のニューヨークの華やぎを蘇らせ、現代を生きる女性の胸元を誇り高く彩ります。
- 前へ
- 1 ページ目
- 次へ