【シューズデザイナーからジュエリー界の旗手へ】 1932年、アメリカ・ミシガン州デトロイト生まれ。 コスチュームジュエリーの世界に洗練された遊び心を吹き込み、独自の美意識で一時代を築いたデザイナー、ケネス・ジェイ・レーン(Kenneth Jay Lane)。 1963年に自身の名を冠したブランドを立ち上げる前は、デルマン(Delman)やクリスチャン・ディオール(Christian Dior)でシューズデザイナーとして活躍し、靴にラインストーンなどの装飾を施すなかで、やがてジュエリーのデザインへと活動の場を広げていきました。 【「本物より魅力的なフェイクを」貫かれた独自の美意識】 彼の哲学はとても明快でした。 自らの作品を「Fabulous Fakes(見事なフェイク)」と呼び、イミテーションならではの自由な美しさを楽しんだケネス。 ガラスや樹脂、エナメルといった素材を自在に組み合わせ、貴金属の枠にとらわれない華やかで上質なファッションジュエリーへと昇華させました。 【ロイヤルファミリーや銀幕のスターたちを魅了】 その自由で優雅なデザインは、ジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)やダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)をはじめ、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)ら多くのセレブリティを魅了しました。 ジャクリーン夫人は大切な宝石を銀行に預け、アリストテレス・オナシス(Aristotle Onassis)から贈られたジュエリーの一部をケネスに複製してもらっていたという逸話も残されています。 【時代を超えて愛される、色褪せない造形美】 時代が移り変わってもその魅力は色褪せず、レディー・ガガ(Lady Gaga)をはじめとする後世のアイコンたちにも愛されてきました。
2017年に85歳でこの世を去るまで、生涯現役のデザイナーとして創作活動に情熱を注いだケネス・ジェイ・レーン。彼が遺したピースは、身につける人の個性を引き立て、装いに心地よい自信を与えてくれます。
年月を重ねるほどに味わいを増す造形美。その作品はニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)をはじめ、美術館のコレクションにも収蔵され、今もコスチュームジュエリーの歴史に確固たる足跡を残しています。 |