1948年の広告を鮮やかに飾った、コスチュームジュエリー界の巨匠アドルフ・カッツによる傑作「Harlequin(ハーレクイン)」。2つのドレスクリップが1つのブローチへと姿を変える、魔法のような仕掛け「Duette」は、当時のCoro社が誇る高い技術力と遊び心の結晶です。
贅沢なスターリングシルバーを土台に、コッパーゴールドのメッキが施された重厚なメタル。そこへリボンを思わせる流麗な曲線が描かれています。
中央に配するようにそれぞれのクリップの内側ラインには、クリスタル・ラインストーンが敷かれ、両端に鎮座する大粒のアクアブルーストーンが、力強くも気高いエレガンスを放ちます。
それは70年以上の時を超えてなお、現代の装いに高貴な華やぎを添えてくれる、歴史的価値の高いマスターピースです。
1948 VINTAGE EVIDENCE
1948年当時の美学を今、手元に
下記の広告(1948年発行)に掲載されている「Harlequin」モデルの現物です。
広告資料が証明する、本物のヴィンテージ・エビデンス。
1930年代後半に誕生した、Coro社の最高級ライン「Corocraft(コロクラフト)」。
その誇り高き象徴として刻印されたのが、伝説の聖獣「ペガサス」でした。
一切の妥協を許さない上質な素材と、巨匠アドルフ・カッツによる芸術的なデザインが融合したこのラインは、愛好家の間で「コロ・ペガサス」の名で特別な敬意を込めて呼ばれています。
本作「Harlequin」は、まさにそのペガサスの称号を冠したマスターピースです。
1948年の広告に主役として選ばれた、時代を象徴する究極の機能美をぜひお手元でご堪能ください。

— 1948年発行 Coro公式広告資料掲載モデル —
| メーカー | CORO(コロ)/ Harlequinモデル |
| 製造年代 | 1948年(米国意匠登録作品) |
| 材質 | STERLING SILVER(金メッキ)、アクアブルー&クリスタル・ラインストーン |
| サイズ | 全長 約5.5cm(ブローチ時) / 各 約2.5cm × 3cm(クリップ単体) |
| 刻印 | Coro Craft STERLING / Duette PAT No.1798867 |
| コンディション | VERY GOOD 2つのクリップを繋ぐブローチ枠のピン先に、わずかな折れが見られますが、キャッチへの収まりや着用には支障ございません。
裏面の接合部等にはアンティーク特有の緑青が見られますが、これらは表側からは見えず、この年代のデュエットとしては極めて良好なコンディションを保っています。
アンティークの繊細な構造を保つため、着脱は安定した場所で丁寧に行ってください。 |
American Vintage Ingenuity
変幻自在の美:Duette(デュエット)の革新
1931年に特許を取得した「Duette」は、コスチュームジュエリーの歴史を塗り替えた革新的な発明でした。
二つの個性が、ひとつの輝きに
専用のフレームに二つのドレスクリップをスライドさせて固定する独自の構造。
カチリと音が鳴り、一つの大きなブローチとして完成する瞬間の充足感は、現代のジュエリーにはない、当時の職人のこだわりを感じさせます。
アドルフ・カッツによる計算された造形
アクアブルーの大粒ストーンを主役に、リボンのような優美な曲線が重なり合うデザイン。
二つに分けた際にも左右対称の完璧な美しさを保つよう、巨匠アドルフ・カッツによってミリ単位で設計されています。当時の広告が「魔法」と称えたその輝きを、ぜひ実感してください。
Evolution of Elegance
装いを自由にする発明:ドレスクリップの歴史
1920年代後半に登場し、1930年代の「アール・デコ」期に黄金時代を迎えたドレスクリップ(またはファークリップ)。それは、女性たちのファッションがより自由で軽やかになった時代に、その象徴として愛されました。
ブローチから「クリップ」へ
従来のピンで刺すブローチとは異なり、バネ式の金具で生地を挟み込むこのスタイルは、薄手のドレスの襟元や、贅沢なファーの縁、あるいは帽子やバッグのアクセントとして、穴を開けずにどこへでも装着できる革新的なものでした。
「Duette」へと至る進化の系譜
当初は単品やペアで使われていたクリップを、専用のフレームで「一つの大きなブローチ」として統合させたのが、Coro社の誇る特許技術Duetteです。1940年代、ハリウッド黄金期のグラマラスなスタイルにおいて、ドレスクリップは単なる装飾を超え、女性の知性と個性を演出する「魔法のピース」として君臨したのです。
American Vintage Elegance
「すべての女性に魔法の輝きを」― 時代を彩ったジュエリー帝国の奇跡
CORO(コロ)
1901年、ニューヨークの小さなショップから始まったCORO(コロ)。
その名は、設立者二人(Cohen & Rosenberger)の頭文字に由来します。
1911年にはロードアイランド州に大規模な自社工場を建設。デザインから製造までを一貫して行う体制を築き、世界最大級のジュエリーメーカーへと成長を遂げました。
最大の転換点は、1924年に巨匠アドルフ・カッツをデザイン・ディレクターに迎えたことです。彼の独創的な想像力と、二つのクリップが一つに合体する「Duette(デュエット)」をはじめとする革新的な特許技術により、COROは芸術性と機能美が共存する黄金時代を築き上げました。
同社は、日常を彩る「Coro」から最高級の「Vendome」まで多彩なラインを展開しましたが、中でも1930年代後半に誕生したハイエンドライン「Corocraft(コロクラフト)」は別格でした。その象徴こそが、伝説の聖獣「ペガサス」。スターリングシルバーや極上のクリスタルを用いたこのラインは、一切の妥協を許さない品質の証として、所有する人の品格を映し出す芸術品となりました。
「時代を超えて愛される、本物の輝きを」
1979年頃にその長い歴史に幕を閉じるまで、ハリウッド黄金期を彩り、女性たちの憧れであり続けたCORO。巨匠が遺した緻密な細工とドラマチックな意匠は、今なお色褪せない魔法の力を放ち、世界中のコレクターを魅了し続けています。
Antique Voyage Collection