LEA STEIN(リア・スタン)
「6ヶ月の歳月」を焼成する、プラスチックの芸術
【夫婦の絆が生んだ、独創のマルチレイヤー】
1930年代にパリで生まれたリア・スタンは、1957年にテキスタイル業界からそのキャリアをスタートさせました。
1965年、彼女がプラスチック素材へ抱いた強い関心は、化学者である夫フェルナン・シュタインとの協力により、独自の「ラミネート技法」として結実します。
薄いセルロースアセテート(ロドイド)を幾層にも重ね、その間にファブリックやレース、ラメなどを挟み込んだ「プラスチック의 マルチカラー・サンドイッチ」。
この素材は長時間かけて焼成・冷却され、一つの作品が完成するまでに最長で6ヶ月もの歳月を要することもありました。
【二つの黄金時代と、アメリカでの再発見】
リアの活動は、1969年から1981年までの「ヴィンテージ期」と、1991年以降の「モダン期」に大別されます。
当初フランス国内では正当な評価を得られず、1981年に一度はビジネスを終了。
しかしその後、アメリカのディーラーたちの手によってその独創的なデザインが紹介されると、瞬く間に世界中で評判を呼び、現在もなお世界中のコレクターを魅了し続けています。
なお、裏側の「V字型」クラスプの取り付け方法(熱圧着かリベットか)は、その歴史を紐解く重要な手がかりとして知られています。
【遊び心に宿る、職人のプライド】
リアの作品に登場するモチーフは、猫やキツネ、そして世界で愛されるキャラクター「カリメロ」や「みつばちマーヤ」など、どれもユーモアと愛嬌に満ちています。
しかし、その裏側にあるのは、一つ一つ手作業でカットし、断面を滑らかに磨き上げる妥協のない職人技です。
素材の性質を知り尽くした彼女だからこそ成し得た、軽やかさと高級感の両立。
それは、単なるアクセサリーの枠を超えた、身に纏えるモダンアートと言えるでしょう。
【物語を運ぶ、小さな芸術品】
Antique Voyage(アンティーク・ボヤージュ)では、リア・スタンのエージェントを通じて、彼女の黄金時代を象徴する希少なピースを厳選しています。セルロースの層の中に閉じ込められた色とりどりの物語。
手に取るたびに新しい発見があり、鏡を見るたびに心が弾むような、パリの知的な遊び心をぜひお手元でお楽しみください。
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